東京坂道散歩(61)<四谷怪談と於岩稲荷> [東京の坂道]
東京坂道散歩(61)
<四谷怪談と於岩稲荷>
朝11時前から歩き始めて1時間半、この日の散歩も四谷の総鎮守府須賀神社と
東海道四谷怪談で知られる於岩稲荷の拝観で目的を終える、東京の坂を歩くと
坂名の由来や寺社などで江戸を再認識することは多いが、四谷怪談に登場する
お岩さんは夫を支えた貞淑な妻、歩くことで知り得る真実、だから散歩は面白い
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「散歩日:10月3日」・・在庫記事の蔵出です!
<須賀神社>
男坂から展望
道の奥に見える登り坂は、前記事で紹介した東福院坂(天王坂)です
神社の境内に、もう一つ女坂らしい石段が有ったが撮影せず
須賀神社鳥居
須賀神社は江戸初期より四谷の地に鎮守する、四谷十八ヵ町の総鎮守
御祭礼は、四谷の「天王祭り」といわれ江戸五大祭りの一つであったという
須賀神社社殿
主祭神、須佐之男命(須賀大神)、稲荷大神の二柱を祀る
末社大黒天社
天白稲荷社
須賀神社は、元は稲荷神社であった
三十六歌仙絵
天保7年(1836)に、大岡雲峰の絵と千種有功の書で構成された三十六歌仙絵がる
昭和20年3月に戦災を受けたが、金庫に保存されていて難を逃れた
闇坂(くらやみさか)
坂の左右の松厳寺と永心寺の樹木が繁り、薄暗い坂であったため名がついた
東京には、ほかにも闇坂があるが漢字名は暗闇坂になっている
今は暗闇とは言えないほど明るい坂道です
<二つの於岩稲荷社>
お岩稲荷を訪ねて驚いたのは、道をはさんで斜向かいに於岩稲荷社が二か所あった
どちらが本元なのか戸惑うが共通しているのは、お岩さんは貞淑で優しい女性
歌舞伎の東海道四谷怪談はのちの人の創作だと知ると、その見方が違ってきた
(1)於岩稲荷田宮神社(東京都指定旧跡)
田村稲荷神社は於岩稲荷とも呼ばれ、田宮又左衛門の娘お岩が信仰し養子伊右衛門とともに家勢を再興したことから「お岩さんの稲荷」として次第に人々の信仰を集めた、戯曲東海道四谷怪談は二百年後の創作、お岩夫婦は怪談話とは異なり夫婦円満であった・・パネルより
稲荷社は明治12年の火災で焼失し中央区新川に移転したが、その後も田宮家の住居として管理されており、昭和27年に四谷の旧地にも神社を再興し現在に至っている
田宮稲荷神社から於岩稲荷霊堂
若い女性がテレビ報道のインタビュー、縁切り、縁結びのことらしい
(2)於岩稲荷陽運寺
寺号:長照山陽運寺 宗派:日蓮宗 扁額名は於岩霊堂
パネル文の本筋は田宮稲荷神社と変わらないが、お岩夫婦にあやかり「縁結び」の寺として信仰を集めていると言う、悪縁を切り、良縁を結ぶ於岩稲荷を祀る陽運寺、 「厄除け」「縁結び」「芸道上達」などご利益が多いと記載している
お岩ゆかりの井戸(右端)
朱塗りの本堂
田村稲荷神社と陽運寺、いずれが正当かは不詳だが田村稲荷神社が中央区新川に
移転した明治中期ころに、お岩さまを祀ったと推察をしている
円通寺坂
新宿通りから四谷二丁目と三丁目の境界を南に円通寺前に下る坂
新宿寄りに、細い女夫坂があったが撮影せず
新宿通り
四ツ谷駅から、迎賓館、赤坂御用地、そして四谷の寺町を巡り歩いたが
この日の坂道散歩は新宿通りに出たところで終了、前方は四谷、麹町方向です
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次回は、初冬の公園巡り<昭和記念公園>を紹介します
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たまにお岩さんとお菊さんがこんがらがってしまったりします…^^;
by 下総弾正くま (2014-12-15 22:05)
えっ?お岩さん夫婦って円満だったんですか(@_@;)
あの怪談は創作だったんですねぇ(*_*)
知りませんでした(>_<)
by ニッキー (2014-12-15 22:11)
東京は、本当に“坂の多い”街ですね^^;)
by 風来鶏 (2014-12-15 23:44)
お岩さんが稲荷??ってことに驚きです
by くまら (2014-12-15 23:57)
お岩夫婦にあやかり「縁結び」の寺とは驚きです。
ご利益があるんですね^^
by raomelon (2014-12-16 01:04)
神社も寺院も本当に今日もたくさんですね。
それぞれ歴史やいわれがあって面白いです。
お岩さんのお話、初めて知りました。
そうだったのですね。
by isoshijimi (2014-12-16 04:00)
芝居で有名になったのですね。
by Silvermac (2014-12-16 06:13)
お岩夫婦は夫婦円満だったんだ
四谷怪談、お岩さんには迷惑な事ですねぇ^^;
by さる1号 (2014-12-16 06:33)
おはようございます。
神社仏閣・・・新しい発見の連続ですね、日差しが心地よく画像から満ち溢れてます。
by YUTAじい (2014-12-16 07:01)
お正月に陽運寺さんにお参りに行こうと思います(^^)/
by 駅員3 (2014-12-16 07:12)
そうなんですよね・・お岩さんって、貞淑な良い妻だったのに・・
旦那様に離縁された事から、少し気がおかしくなったと~私は聞いていました
by viviane (2014-12-16 08:07)
おはようございます、散歩によって史実をも知りえる事も有るんですね。
昔は色んな狂言等が流行りましたからね、面白おかしく創作したんでしょうね。
忠臣蔵も歌舞伎の創作のようですものね。
by 馬爺 (2014-12-16 09:32)
こんにちは^^
四谷怪談、知っているようで知らないなーっと改めて思いました^^
二か所も神社が・・・
坂もたくさんありますね。
koh925さんも良く歩かれますこと!
by mimimomo (2014-12-16 10:18)
天気が良いと、気持ちも明るくなり、脚も軽やかになりますよね。
いつも拝見していて、勉強になることばかり。
一度、都内の散歩に同行させて欲しいですね。
by Falcon (2014-12-16 10:53)
あちこちにこういう詳しい説明板があるのは嬉しいです。
お天気がいいと気持ちの良い散策になりますね。
by kuwachan (2014-12-16 12:17)
続けてこんにちは
お岩さんのお話でも、悪いのは浮気をして毒をもった旦那さん!p( ̄^ ̄)
怖いのは人のエゴですね
私だってそんな事されたら・・・ドロドロドロ~(へー'`ー)へ
by ミムラネェ (2014-12-16 12:56)
こんにちは
東京は思った以上に坂が多いですね。
by すー (2014-12-16 16:25)
昔、四谷怪談をテレビで見ましたが
とても恐かったのを思い出しました。
なぜこんなお話になってしまったのでしょうね。
夫婦円満のままでよかったのでは^^;
しかしたくさん歩いていますね。
今日も雪矢雨が降って気温も低くなっています。
どうぞご自愛くださいね。
by 美美 (2014-12-16 16:53)
坂道大好き!
いろんな坂巡りしたいです。
四谷怪談は・・古い映画が怖かったね〜
by hatumi30331 (2014-12-16 16:55)
こんばんは。
お岩さんが夫婦円満だったとは・・・初めて知りました。(@_@;)
by yakko (2014-12-16 19:44)
鶴屋南北という歌舞伎の脚本家が、その当時人気だった「お岩稲荷」の「お岩さん」の名前を拝借したのが理由だそうですね。これに、当時江戸で評判になっていた様々な時事ネタ的な事件を組み込みこんで「東海道四谷怪談」としたとか。
私も学生時代にこの場所に訪れたことがあります。
by ワンモア (2014-12-17 22:48)