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東京坂道散歩(46)<のぞき坂・目白不動> [東京の坂道]

東京坂道散歩(46)

<のぞき坂・目白不動>

早春の花がようやく咲き始めたは言え、花と緑を満喫できる季節にはまだ遠い

この時期は、少し肌寒さを感じても街中の風物を訪ね歩くには適している

そこで目白台の坂道散歩を兼ね、目白不動、雑司が谷鬼子母神の参拝を計画し

妻に伝えると二つ返事で行きたいと言う、早速、着膨れ姿で出発をした

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散歩日:2月17日(日)

都電荒川線 

<荒川線大塚駅>

JR目白駅から歩く予定でいたが、地図を見ると大塚駅から学習院下まで

都電荒川線を利用するのが、コース順から判断し便利で有ることが分かった

都電の駅はJR大塚駅のガード下、このレトロな車両は三ノ輪行きです

001aaa.jpg

JR大塚駅を発車すると学習院下は四つ目の駅

車窓から景色を楽しんでいると僅か10分で下車駅に着く

A13.02.17-11  都電11.jpg

<学習院下> 

この駅が、今回の散歩のスタート地点です、踏切を渡らず右に向かうと

目的の坂道がある、目白不動へは歩いて約5分の距離です

A13.02.17-11  都電21.jpg

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のぞき坂

学習院下駅から東方向に約70mほど歩くと、この道と交差する

前方の坂が、2車線道路では東京一の急坂と言われている「のぞき坂」です

妻に、目白不動で待つように言ったが、一緒に登るとついてきた

A13.02.17-21  のぞき坂11.jpg

<坂の下から> 

別名を胸突坂と言われているが、まさにその通りです

この坂を上ると、JR目白駅、学習院、椿山荘などに続く目白通りです

A13.02.17-21  のぞき坂21.jpg

<坂の途中から>

(左):自転車で挑戦する男性  (右):後から来た仲間はたまらず下車

左(写真)の男性は、とうとう坂上に登りきった、凄い脚力です

A13.02.17-21  のぞき坂25bbb.jpg A13.02.17-21  のぞき坂31vvvv.jpg

<坂の上から>

坂の上から見下ろすと 「急坂」であることを実感できる・・・如何でしょうか!

「のぞき坂」の名の由来も、なるほどと頷ける眺めです

A13.02.17-21  のぞき坂36.jpg

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宿 坂 

 <坂の上から>

目白通りから、のぞき坂に並行して南側に下る長い坂です

の下は神田川の面影橋、大田道灌ゆかりの「山吹の里の碑」がある

A13.02.17-31  宿坂16.jpg

<坂の下辺り>

目白不動金乗院の門前に到着、振り返ると坂の長さがよく分かる

神田川までは中間辺り、この下は緩やかな坂になる

A13.02.17-31  宿坂26.jpg

<宿坂道の説明>

中世の頃、鎌倉街道の道筋で、近くに「宿坂の関」が有ったのが由来思われる

300年ほど前は、樹木が生い茂り狐狸の類が人を化かしたと伝わっている

A13.02.17-35  目白不動21.jpg

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目白不動 金乗院 

寺号:神霊山金乗院慈眼寺 宗派:真言宗豊山派

天正年間に、永順法印が聖観世音菩薩を勧請し観音堂を築いたのが創建

A13.02.17-35  目白不動11.jpg

<山門の扁額>

目白不動尊は、1kmほど離れた新長谷寺(総本山・奈良長谷寺)にあったが

戦災で壊滅的な被害を受け廃寺となり、金乗院に移され合寺した

A13.02.17-35  目白不動15.jpg

<山門前の石碑>

(左):江戸仮名文字で「はせ寺」と刻まれ、横には東豊山新長谷寺の銘があった

(左奥)は、江戸八十八箇所之内、第三十八番目 神霊山金乗寺

(右):不動明王像、目白(享保六年丑天)と刻まれている  まさに合寺である

A13.02.17-35  目白不動33bbb xxx.jpg A13.02.17-35  目白不動26bbb.jpg

 <本 堂>

本尊の聖観世音菩薩は厨子に納められ拝観できず

白い円は、次の倶利伽羅(くりから)不動庚申塔でです

A13.02.17-35  目白不動36 xxx.jpg

<倶利伽羅不動庚申塔>

龍が剣に巻きついた形の貴重な庚申塔です、寛文6年(1666)の建立

倶利伽羅大龍は不動明王の化身、下には三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)

A13.02.17-35  目白不動39bbb.jpg A13.02.17-35  目白不動43bbb.jpg

(左):庚申塔は寛文八年、地蔵菩薩は寛文十年、約340年前の建立です

(右):鍔塚、寛文庚申秋九月と読めたが??

A13.02.17-35  目白不動53bbb.jpg A13.02.17-35  目白不動56bbb.jpg

<不 動 堂>

目白不動明王は、江戸守護の五色不動(青・黄・赤・白・黒)の随一という

目白の号は三代将軍家光は贈られたもの、目白など地名の起源になっている

将軍家の庇護を受けていた時代と比べると、今の不動堂は如何なものか?

A13.02.17-35  目白不動61.jpg

不動堂のガラス戸から不動明王像を撮影

本尊は秘仏とされているので、この不動明王は御前立ちの像でしょう

A13.02.17-35  目白不動65.jpg

<宿坂の下から>

目白不動金乗院の名がみえる、矢印は不動堂です

この道を、左に行くと都電学習院下駅、右は次に紹介する根生院がある

A13.02.17-35  目白不動71 xxx.jpg

由井正雪と幕府転覆を謀り処刑された、丸橋忠弥(槍の達人)の墓があった

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次回は、東京坂道散歩(47)<目白路地坂・古寺>を紹介します

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nice!(63)  コメント(22) 

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コメント 22

くまら

当地にも倶利伽羅不動尊が有りますが
お江戸にもあるんですね
by くまら (2013-02-25 15:44) 

yakko

のぞき坂の由来が分かりました。見下ろすとスゴい急坂ですね。
ここも歴史のあるところですね〜(∩.∩)
by yakko (2013-02-25 17:25) 

馬爺

お江戸は坂の町橋の町ですね、こんな坂を登って歩かれたんですね、いい運動になりますね、この目で町中を堪能してみたいですね。
by 馬爺 (2013-02-25 19:26) 

johncomeback

一度は都電に乗ってみたいと思っています。
by johncomeback (2013-02-25 20:32) 

Jetstream777

急坂ですね。 こんなところ近くにあればトレーニングにいいんですが。
坂の険しさがよく映っています。 このあたりにお住まいの方は大変そうですね。
by Jetstream777 (2013-02-25 21:05) 

ばん

そんなに遠くはないので、暖かくなったら行ってみます。
by ばん (2013-02-25 21:35) 

orange

大変な健脚ですね。この坂はかなりの勾配ですね。雪でも降ったら…
荒川線…見覚えのある風景です。雨が降って寒かったです><;..
今度は、娘を誘わず花見散歩することにします^^(笑)
by orange (2013-02-25 21:58) 

せつこ

知らないところばかりです。
坂が多いですね、「鍔塚」ですか@@面白いですね、初めて見ました。
楽しませていただきました、たくさん収穫ありましたね♪
by せつこ (2013-02-26 06:44) 

駅員3

胸突坂は、江戸各地に点在しますね。
実はここはまだ行ってません。
今実は面白い構想を考えていのですが・・・詳しくは今度お会いした時にでも(^_-)/
by 駅員3 (2013-02-26 07:46) 

kuwachan

おはようございます。
路面電車は乗り降りが簡単でいいですよね。
東京からはほとんど姿を消してしまいましたが
(荒川線と世田谷線だけでしょうか?)
フランスでは見直されて復活しているところもありました。
by kuwachan (2013-02-26 07:53) 

Silvermac

本当に坂が多い、動力付き自転車が必須ですね。
by Silvermac (2013-02-26 09:54) 

斗夢

坂は上から撮れと云われますが、その通りですね。
by 斗夢 (2013-02-26 14:18) 

koh925

くまらさん
 こんにちは
 やはり、そちらには倶利伽羅峠があり、本場ですね

yakko さん
 こんにちは
 上から見ると、のぞき坂の意味が一目瞭然ですね
 昔の鎌倉街道に近いので歴史的な寺社が多いようです

馬爺さん
 こんにちは
 やはり、のぞき坂を下っては面白くないと重い、登りましたが
 途中で写真を撮っていましたので、以外に疲れはなしでした
by koh925 (2013-02-26 15:57) 

koh925

johncomeback さん
 こんにちは
 どうぞ、都電荒川線の乗車体験にお出でください
 下町を通りますので見所がありますよ

Jetstream777 さん
 こんにちは
 スポーツ選手のトレーニングにはいい坂でしょうね
 若い頃は良くても歳をとれば大変だなと、坂を見ると何時も思います

ばん さん
 こんにちは
 この二つの坂を下りると、桜の名所の神田川があります
 是非、お出かけください
by koh925 (2013-02-26 16:04) 

koh925

orange さん
 こんにちは
 宿坂を下ると、面影橋が架かる神田川です、途中の南蔵院も
 桜の名所だそうです、東京の桜がorangeさんを待っていますよ

せつこ さん
 こんにちは
 大伽藍の寺院ではありませんが、歴史の遺構は残っていますね
 散歩途中に立ち寄る神社仏閣は楽しみです

駅員3さん
 こんにちは
 面白い構想有りですね、楽しみにしています
by koh925 (2013-02-26 16:13) 

koh925

kuwachan さん
 こんにちは
 東京の路面電車は、おっしゃるように荒川線と世田谷線だけですね
 例えば、浅草~上野~日本橋~銀座~新橋間で復活すれば
 大人気になるでしょうね、車の乗り入れ規制が少し必要ですが

Silvermacさん
 こんにちは 
 確かに電動自転車が必要ですね、高齢者はきついでしょう

斗夢さん
 こんにちは
 坂道を撮っても、坂の傾斜が中々分からないことが多いですが
 この坂は別格でした、確かに上から見ると違いますね


by koh925 (2013-02-26 16:21) 

風詩

この坂は、早稲田に抜けるときに、使います。逆方向は使ったことがありませんが、かなりの急坂ですよね。(^_^;)
by 風詩 (2013-02-26 17:27) 

citron

こんばんは。
のぞき坂の由来がこちらのブログで初めて知りました。
雪の時は影響が出たのではないでしょうか?
路面電車は広島で乗りましたが渋滞も関係なくいいですね。
残してほしいですね。

by citron (2013-02-26 19:43) 

yuzuhane

あの坂はのぞき坂というんですね。うちのほうから新宿方面に行くとき、目白通りから明治通りに抜けるため車で降りる坂です。ジェットコースターみたいで怖いです。胸突坂の異名は納得ですね。帰りは古い写真屋さんの横の坂なんですがあの坂にも名前があるんでしょうね。車で通ってしまうとそういう細かいことがわかりません。ゆっくり歩かれるのはいいですね。
by yuzuhane (2013-02-26 20:50) 

さといも野郎

富山の実家の近くには、倶利伽羅峠があるのですが、東京にもあるんですね、倶利伽羅。
のぞき坂、なかなか歯ごたえがありそうですね(笑)
いつか私も自転車でチャレンジしたいものです(^^;
by さといも野郎 (2013-02-26 21:14) 

koh925

風詩さん
 こんばんは
 そうですか、よく使う道なんですね
 日曜日だから車が少なかったのですね

citron さん
 こんばんは
 そうですか、広島の路面電車は色んな車両が合って
 楽しめますね、東京でも新たに路線を増やしてほしいですね
by koh925 (2013-02-28 19:34) 

koh925

yuzuhaneさん
 こんばんは
 よく通る坂道なんですね、上から見るとまさにジェットコースターですね
 写真屋さんからの道は富士見坂でしょうか

さといも野郎さん
 こんばんは
 木曽義仲の平家攻略で倶利伽羅峠が知られていますね
 のぞき坂、是非自転車でチャレンジをしてください、お若いうちに
by koh925 (2013-02-28 19:40) 

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