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京都の春2013(9)<西陣~上七軒を歩く> [京都の桜]

京都の春 2013・・(9)

<西陣~上七軒を歩く>

今回の京都旅行は、2回目の記事でアップした賀茂川の散歩と共に

京町家の散策が大きな目的の一つ、町家散策に選んだのは西陣と上七軒辺り

機織のまち西陣は少し期待外れだが、花街上七軒は京風情を感じる町であった

この記事では、千本釈迦堂から北野天満宮まで歩いたコースを紹介します

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<旅行日:4月5日>

 千本釈迦堂

正式寺名は「瑞応山大報恩寺」 真言宗智山派の寺院

鎌倉時代 安貞元年(1227)の創建、本尊は木造釈迦如来坐像(重文)

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千本釈迦堂の通称で呼ばれ

「おかめ物語」や、12月の風物詩「大根炊き」で知られている

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正面の本堂釈迦堂は、応仁の乱など度重なる戦火にも焼けることなく残り

京都市内では最古の仏堂という、おかめ桜は予想通り散っていた

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阿亀(おかめ)の像と謂れ

鎌倉時代に大報恩寺の本堂(釈迦堂)を作った大工の棟梁(高次)は、大事な柱の寸法を間違い短く切ってしまった。そのことを知った妻のおかめ(阿亀)が枡組を使うようにアドバイスし高次は無事に本堂建築の大任を果たすことができがた。 しかし、おかめは女のアドバイスで棟梁が仕事を完成させたことを知られてはいけないと本堂の上棟式を待たずに自害。 高次は上棟の日、妻おかめの冥福と堂の無事を祈って、おかめの面を御幣につけて飾ったと言う。この話を伝え聞いた人々が、貞淑で才知に長けたおかめ(阿亀)の菩提を弔うために、大報恩寺の境内に宝篋印塔(おかめ塚)を建てたという。この言い伝えから、大工の信仰を集め今日でも上棟式にはお多福の面を着けた御幣が飾られるようになった。

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枡組(ますぐみ)を持った阿亀(おかめ)像と枡組の飾り

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西陣から上七軒

千本釈迦堂の門前通りから上七軒へ

西陣織の手織機、機織用具などを扱っている店のようであった

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西尾浸落店、さすがに西陣の町「しみ落とし」の店があった

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西陣の煎餅店で土産を買う、昔懐かしい味でした

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上七軒を歩く 

京町家が軒を連ねる風情のある町並み、上七軒通りは東西約500mの小路

この通りの突き当たりには、北野天満宮の東門がある

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和菓子、京漬物などの店が並んでいる

京都の和菓子で有名な「老松」は、この通りにある

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お茶屋さんが2軒

上七軒は祇園、先斗町など、京都の花街のなかで最も古い花街という

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都踊りの提灯とポスター

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和洋のデザインをしたこの店

店の中を覗くとケーキ屋さん、舞妓さんたちも贔屓にしている事であろう

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路地を入ると、上七軒芸妓組合があった

舞妓さん、芸妓さんが稽古に通うところで検番と呼ばれている

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歌舞練場では「北野踊り」を開催中

 かつて数十軒を数えたお茶屋さんも十軒ほど、舞妓、芸妓さんも減少している

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この通りも風情がある

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ゆば料理店「桜井屋」

北野天満宮、歌舞練場に近いこの店で昼食、北野踊りを見に行く夫婦と同席

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「湯葉あんかけ丼」を頂いたが、美味しい味に大満足でした

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桜井屋と通りを挟んだ向かいに北野天満宮がある

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北野天満宮 

<楼 門>

天神さんと呼ばれ、大宰府天満宮とともに天神信仰中心の神社

< ネットから拝借した天満宮の謂れ>                                                        菅原道真が無実の罪で配流された大宰府で没した後、都では落雷などの災害が相次いだ。これが道真の祟りだとする噂が広まり、御霊信仰と結びついて恐れられた。そこで没後20年目、朝廷は道真の左遷を撤回して官位を復し、正二位を贈った。天慶5年(942年)、右京七条に住む多治比文子という少女?に託宣があり、天暦元年(947年)、北野の地に朝廷によって道真を祀る社殿が造営された。後に藤原師輔が自分の屋敷の建物を寄贈して、壮大な社殿に作り直されたと言う

文子天満宮では乳母になっている(最初の記事)・・http://koh925.blog.so-net.ne.jp/2013-04-12-1

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<中門(重文)>

後西天皇の御宸筆「天満宮」の勅額が掲げてある

豊富な彫刻のなかに日月星があることから三光門の名がある

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<社殿(国宝)>

菅原道真公を祀る本殿、桃山時代の代表的建造物(慶長12年造営)

学問の神様として信仰を集める天満宮、大学合格のお礼参りか若者の姿が多い

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前記事「地蔵院椿寺」を経て、東山の古刹「建仁寺」に向かった

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次回は、京都の春2013(10)<東山の古刹>を紹介します

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京都の春2013(8)<西陣・北野の寺院> [京都の桜]

京都の春 2013・・(8)

<西陣・北野の寺院>

前回に続いて、西陣、千本通りの寺院を巡った記事を続けます

この辺りには、地方からの旅行者にはあまり知られていない寺が多い

雨宝院と地蔵院椿寺は2度目だが、本隆寺は初めての訪問です

それぞれの由来に興味を覚えるが、京都には隠れた花の名所が多い

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<旅行日:4月5日>

雨 宝 院

大聖歓喜寺が始まりだが、応仁の乱で焼失したあと雨宝院のみが残った

西陣聖天(歓喜天)さんと呼ばれ、境内には涸れることがない「染殿井」があり

この水を使うと綺麗に染まることから、西陣の人たちに愛されていた

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本尊は歓喜天を祀る、地元では「西陣の聖天さん」として親しまれ

商売繁盛の神様として知られ、商売人の参詣者が多いのも特徴という

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境内は狭いが、本堂のほかに観音堂、不動堂、稲荷堂、庚申堂が立ち並ぶ

 観音堂には平安時代の作とされる木造千手観音菩薩像(重文)が安置されている

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雨宝院は隠れた桜の名所、種類は多く桜の花が空に広がる

仁和寺の御室桜と同種の歓喜桜(右)が知られ、八重桜の御衣黄もある

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境内から山門を撮影

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雨宝院の門前に、見事な練塀の道が続くがそこは本隆寺です

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本 隆 寺

正式名は慧光無量山 本妙興隆寺(通称本隆寺)  法華宗真門流総本山

妙顕寺の僧「日真」が、法華経の解釈について師と意見を異にしたことから

六角通西洞院に草庵を建て独立、本隆寺としたのが始まりという

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山門から境内を見ると満開の桜が美しい

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<本 堂>

享保15年・天明8年の二度にわたる洛中の大火にも奇跡的に難を逃れ

不焼寺(やけずのてら)と呼ばれるようになった、本尊は十界曼荼羅

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<夜泣き止の松>

第五世日諦(にったい)上人が境内で涙を流す婦人から乳児の育児を頼まれたが、乳児は母を慕い夜泣きがひどくなかなか泣き止まない、困り果てた上人は乳児を抱いて題目を唱えながらこの松の木を回ると、不思議なことに泣き止んだという。その後、この話が広まり夜泣きに悩む母親が、樹皮や松葉を持ち帰えり枕の下に敷いたところ、子供の夜泣きが治ったという。なお日諦が預かった乳児は、後に第七世日脩(にちしゅう)上人になったと伝えられ、現在の松は3代目と言われている。

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境内の桜(1)、見事な桜でした

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境内の桜(2)、風が吹かれ散り始めていた

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名木(タカオカエデ)と枝垂桜

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地蔵院椿寺

正式寺名は昆陽山地蔵院、浄土宗の寺院

神亀3年(726)、行基菩薩が聖武天皇の勅願で摂津の昆陽池の畔に建立

そのご衣笠山山麓に移ったが焼失し、足利義満が金閣寺建立の余銭で再建した

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 天賞17年に豊臣秀吉の命により現在の地へと移された

地蔵堂に安置する地蔵菩薩(重文)は、行基菩薩の作と伝えられている

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<満開の桜と五色椿> 

地蔵院椿寺の名で親しまれているが、本尊は阿弥陀如来像

観音堂には慈覚大師の作と伝えられている十一面観音像が安置されている

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五色八重散椿

加藤清正が朝鮮から秀吉のために持ち帰ったという五色八重の散椿

北野大茶会のとき秀吉が寄進したが枯死、現在は樹齢約100年の二世椿という

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花ごと落ちずに花びらを散らすことから、散り椿と呼ばれているが

門前の看板には5分咲きと書いていた

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次回は、京都の春2013(9)<西陣~上七軒を歩く>を紹介します

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京都の春2013(7)<旅人が少ない千本通りの寺> [京都の桜]

京都の春 2013・・(7)

 <旅人が少ない・千本通りの寺> 

京都旅行の2日目は、千本通りを中心にした地域の寺院の拝観、そして

京町家が並ぶ西陣から花街の上七軒を歩いたが、やはり京都は歴史の町

初めて訪れた釘抜地蔵石像寺では、思いがけない伝承も知りえた

この記事で紹介する三つの寺院には、京都を訪れる観光客の姿はない

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<旅行日:4月5日>

上品蓮台寺

<静かな・花の寺>

千本通りを、鷹が峰の方向に上がって行くと上品蓮台寺は左側にある

真言宗智山派というだけで、この寺の謂れが分からない、またHPもない

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山門を一歩入ると、境内の紅しだれは見ごろを迎えていた

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東京にあると連日賑わうであろうが、この寺を訪れる人は少ない

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訪れたのは今回で3度目だが、何時も静かな寺院である

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桜を見ていた先客は僅か二人、ここは隠れた桜の名所である

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保育園の児童が横の門から現れ賑やかに通り抜けて行った

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釘抜地蔵 石像寺 

<苦しみを抜く地蔵菩薩> 

正式寺名:家隆山 光明遍照院 石像寺、浄土宗の寺院

本尊は、弘法大師空海が唐から持ち帰った石に刻んだとされる地蔵菩薩

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この地蔵は苦しみを抜き取るということから、苦抜(くぬき)地蔵と呼ばれ

その後に「釘抜地蔵(くぎぬきじぞう)」と呼ばれるようになった

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<本堂前の釘抜きのモニュメント>

釘抜地蔵の伝説

室町時代、ある大商人が両手の痛みに悩まされ、その痛みを治そうと様々な治療を行っていた。しかし痛みは治まらず、苦しみを抜いてくれると評判であったお地蔵様に7日間、願掛けに訪れたが。7日目の夜、夢の中にお地蔵様が現れ、「この痛みは、お前が前世でわら人形に釘を打ち人をのろったむくいだ」と手の中に刺さっていた恨みの釘を抜き、2本の釘を見せた。目覚めると両手の痛みが治まっていたので、不思議に思った商人は急いで石像寺に行くと。すると地蔵像の前に血のついた2本の釘が!、それは夢の中でお地蔵様が抜いてくれた釘である。大商人はお地蔵様に感謝し、100日間お礼参り通ったという。その時から人々から「釘抜地蔵」と呼ばれるようになったそうだ

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<地蔵菩薩にお参り> 

本堂の両側には「宝珠と錫杖」、私と妻が手を乗せてお参り

その時には苦しみを抜いて下さることであろう

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体や心の痛みの治療に願をかけ、苦しみから開放された人たちが

「2本の八寸釘と釘抜」を貼り付けた、絵馬を奉納する

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本堂の周りには1000枚以上の絵馬が掛けられている

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<石造 阿弥陀三尊像>

鎌倉時代の作、一つの石から刻んだ石造としては日本最古といわれている

脇侍の観音菩薩、勢至菩薩とともに重要文化財、美しい姿の石仏でした

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<石造 十一面観音像>

観音像の正面は穏やかだが、後の回るほど厳しい表情(右)に変わってくる

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<銅造 地蔵菩薩像>

左手に宝珠を乗せているが、坐像のため右手には錫杖を持っていない

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千本ゑんま堂 

<あの世とこの世> 

開基は、あの世とこの世を往来する神通力を持っていた伝えられる小野篁

平安朝の中心道路である朱雀大路(現千本通り)の頭に位置するこの辺りは

あの世へ通ずるところ、精霊迎えの根本霊場として閻魔大王を安置した

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 正式寺名は光明山歓喜院引接寺、本尊は閻魔大王(2.4m)

顔を覗かせて写真を撮るパネル(上の赤丸)は尼僧姿、住職は女性です

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歌手の都はるみさん、子供のころ境内は遊び場であったそうだ

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次回は、京都の春2013(8)<西陣・北野の寺院>を紹介します

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京都の春 2013(6)<堀川通りの寺社> [京都の桜]

京都の春 2013・・(6)

<堀川通りの寺社>

京都の記事に、新宿御苑、昭和記念公園の二つを割り込んだが元に戻します 

京都旅行の2日目、この日は千本通り、西陣を中心にした洛中の寺社巡り

京都駅に近いホテルから堀川通りを北に向かうが、その途中に立ち寄ったのは

西本願寺の参拝、そして恵方に関わりがある神泉苑と清明神社でした

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<旅行日:4月5日>

西本願寺

正式名は龍谷山本願寺、東本願寺と区別するため西本願寺と呼ばれている

古都京都の文化財として世界遺産に登録され、唐門、飛雲閣など国宝も多い

わが家の宗旨は浄土真宗本願寺派、車を待たせ参拝に立ち寄る

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堀川に架かる橋を渡り境内に入ると、御影堂と阿弥陀堂の大伽藍が建ち並ぶ

2年前の4月は「親鸞聖人750回大遠忌法要」を行っていた

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渡り廊下を通り、御影堂から阿弥陀堂へ参拝に

境内の大イチョウは一斉に新芽を吹き始めていた

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<国宝 唐門>

伏見城から移築したと言われている、桃山文化を残す豪華な四脚門

時間が経つのも忘れてしまうことから、別名「日暮らし門」と呼ばれている

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<太 鼓 楼>

太鼓を打って時刻や説教の始まりを門信徒に知らせる施設であったが

幕末は新撰組の屯所となり見張り台に、また隊士集合の合図に利用された

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銀閣寺、金閣寺と並ぶ京都三閣の一つ国宝飛雲閣は拝観日ではない

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神 泉 苑

<平安庭園の寺院>

平安初期の日本最初の庭園、広大な敷地を所有していたが二条城に割譲され

今では小さな庭園である、鳥居の奥は善女竜王社(雨と水の神を祀る)

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法成就池にかかる朱塗りの法成橋が往時を偲ばせているようだが

聖観音菩薩を本尊とする真言宗東寺派の寺院でもある

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桜に囲まれた明るい境内が好きで時々訪れる

この奥は二条城、地下鉄東西線の駅からはすぐ近くです

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伝承では、源義経と静御前が出会った場所とも言われている

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歳徳神を祀る、日本唯一の恵方社

恵方とはその年の幸運の方向 ・・今年の恵方は 「癸巳(南南東)」です

大晦日の晩に、円形の石板を回し祠をその年の恵方に合わす

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<世界遺産二条城>

二条城の石垣(東南隅櫓)を車窓撮影、右に東大手門が見える

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清明神社

平安時代の陰陽師「安倍清明」を祀る神社、陰陽道に基づいて天体を観測し

占いや祈祷を行っていたという、夢枕獏氏の小説がヒットし映画、テレビで放映

安倍晴明のブームが起こり、全国から多くの参拝者が訪れるようになった

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当時は朝廷行事から貴族の私事まで、物事の吉凶を陰陽道で占っていた

鳥居には、清明桔梗紋と呼ばれる五芒星の額が掛けられている

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一の鳥居から社殿に向かうと、参道の片側(右)のみに狛犬を置いている

一条戻橋の復元のために、左の狛犬を撤去したと推測している

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「一条戻橋」は、清明神社から近く不思議な現象が伝えられいる

解体工事前に渡ったことがあるが、当時の親柱をここに移築復元した

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<清明神社 社殿>

安倍清明の没後、一条天皇の発願で清明公の屋敷跡に社殿が創建された

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<清明井&厄除け桃>

清明の陰陽道の霊力により湧き出たといわれ無病息災のご利益が有るという

立春には清明井の上を回転しその年の恵方に向ける、神泉苑の恵方社と同様

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桃をなでると厄除けになると言われ、なでた所は光っている

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次回は、京都の春2013(7)<旅人が少ない・千本通りの寺>を紹介します

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京都の春2013(5)<祇園あたり> [京都の桜]

京都の春 2013(5)

 <祇園あたり> 

 東本願寺の渉成園、上賀茂神社、賀茂川ロング散歩、そして南禅寺の周辺

京都旅行をすると何時も歩く距離が長くなるが、この日もよく歩き通した

疲れも溜まっていたが、向かった先は祇園白川、花見小路、そして先斗町

締めは、何時もの店で旨い料理と日本酒、一日の疲れを癒し充電をした

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 仲 源 寺

地蔵菩薩を本尊とする浄土宗の寺院、正式寺名は寿福山仲源寺

本尊は「目疾(めやみ)地蔵」と称され、眼病に霊験があるとして信仰されている

観音堂の千手観音(重文)は、洛陽三十三観音霊場の第十六番札所である

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鴨川が大雨で氾濫したとき、地蔵菩薩に祈願し洪水が収まった事から

雨止地蔵として信仰、そのご雨止が転訛して目疾地蔵と呼ばれるようになった

「アメヤミ」の「ア」が抜け、「メヤミ」地蔵になったと言う

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今回は地蔵菩薩巡りも目的の一つ、私は眼に疾患(黄斑変成症)を持っている

車と人の往来が非常に多い場所、観光客が覗きながら通る・・さて何処でしょう

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 この写真で、お分かりと思うが四条大橋から八坂神社に向かう四条通りです

南座と料亭一力の中間辺りに仲源寺がある

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仲源寺は2日目の参拝でしたがこの記事にアップ、地蔵尊はまだ続きます

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祇園白川・花見小路

<鴨川を歩く> 

南禅寺の周辺(前記事)を散策した後は、蹴上駅から地下鉄にひと駅乗車

三条から四条に向け鴨川 土手を歩く、この道には紅しだれを植樹している

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<祇園白川>

京都に行くと立ち寄りたくなる、白川が流れる風情の有る花街

辰巳稲荷・巽橋は、TVドラマのロケ地によく使われている

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時間は午後6時前、ライトアップには少し早いが待たずに通り過ぎる

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ここは、早咲きの枝垂桜から染井吉野、そして紅しだれが順々に咲く

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巽橋の上から撮影、さすがに祇園白川は人が多い

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巽橋を渡ると風情のある石畳の道、四条通りは近い

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<左褄を取り、急ぎ足の芸妓さん>

歌舞練場からお茶屋さんに向かうのか、急ぎ足で通り過ぎて行った

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<祇園花見小路>

京都一の花街、都おどりが終わり歌舞練場から引き上げて来る人が多い

外国人観光客も多く、混雑をしていたので早々に引き返す

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<高瀬川ライトアップ>

四条通りからライトアップを見ながら少し歩いて食事処へ

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<京都リーガロイヤルホテル>

友人に貰った株主優待券を利用(通常の50%引き)、宿泊客は外国人が半数

チェックインのとき、幸い2間続きの部屋にグレードアップして貰った

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この日歩いた歩数は、26,500歩になっていた

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京都旅行記の途中ですが、次回は「新宿御苑・八重桜」を割り込みます

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京都の春2103(4)<東山 古刹&桜> [京都の桜]

京都の春 2013・・(4)

<東山 古刹&桜>

出町柳から京阪電車と地下鉄を乗り継いで、南禅寺に行く予定であったが

金戒光明寺が途中にあるのでタクシーを利用して寄り道をすることにした

出町柳から今出川通りを東に行くと銀閣寺、哲学の道があるが今回はスルー

賀茂川散策で費やした時間が長く午後3時過ぎ、急ぎ東山に向かった

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金戒光明寺 

法然上人が初めて草案を開いた、浄土宗大本山「くろ谷金戒光明寺」

西に面した高麗門を入ると境内、山門はこの先の左にある

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金戒光明寺に訪れた目的は、石段の下から見上げる山門と桜

このコラボレーションを撮る予定でしたが、あいにく修復工事中であった

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 5年前に撮った山門と桜です

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山門を通ると更に石段、奥に御影堂の大屋根が見える

浄土宗総本山知恩院と構えが似ている

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<御影堂・拝礼>

幕末京都守護職として赴任した、会津藩主松平容保が本陣を置いていた

近藤勇は「新撰組」の名と供に、ここで京都市中の取締りの命を受けた

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<阿弥陀堂・参拝>

蛤御門の変では、長州藩の武力攻撃から天皇を守護した会津藩

激動の時代に翻弄され、後に朝敵として官軍の攻撃を受けることになった

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<熊谷直実 鎧懸けの松>

一の谷の源平合戦、一騎打ちをし討ち取った相手は若干16歳の公達敦盛

無常を感じた直実は、鎧を洗い松にかけ法然上人に導かれて出家する

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南 禅 寺

 <山門から境内>

京都五山(禅宗の五大官寺)、その最上位・別格に置かれている臨済宗大本山

(1位)天竜寺 (2位)相国寺 (3位)建長寺 (4位)東福寺 (5位)万寿寺

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<境内の坂道>

坂の傾斜に合わせた白い土塀、砂利を敷いた広い石段の坂道

この美しい坂道が、南禅寺の境内で最も好きな場所です

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上から見た景観も素晴らしい、右の建物は南禅僧堂

また南禅寺の周辺には、疏水水路閣、インクラインなど見どころが多い

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東山の桜

<紅しだれの道>

南禅寺、永観堂を結ぶ通りから一筋西に入った、紅しだれが美しい道

屋敷に引き込んだ疏水が道に流れ、風情を添えている

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初めて訪れた10年ほど前は、静かな屋敷街であったが

今はツアー旅行もやってくる、写真を撮っているのは台湾人のようでした

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時間は午後4時過ぎ、雲が厚く明るさが乏しい

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4年前に撮った屋敷街の紅しだれです・・・人が少ない

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<平安神宮 大鳥居>

正面は平安神宮、神苑の紅しだれは見ごろであろうが、今回はスルー

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岡崎疎水の桜、十国舟が運行している筈だが見れず

正面はインクラインの最下段、南禅寺はその奥の山すそにある

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<明治の遺構・インクライン>

琵琶湖疏水を利用し物資を運搬していた舟を、ここで船ごと鉄路で移送

インクラインとは傾斜鉄道の意、全長587m、高低差35mの坂を昇降する

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この木造船は、明治23年に竣工した運輸船を復元したもの

琵琶湖疏水の完成によって得た、京都の観光資源はあまりにも多い

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外国人男性と日本女性のカップル、微笑ましい様子を撮影したが

日本の若者たちよ・・・負けずにガンバレ!!

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次回は、京都の春2013(5)<祇園あたり>を紹介します

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京都の春2013(3)<賀茂川散策> [京都の桜]

京都の春 2103・・(3)

<賀茂川散策>

奈良のゆったりとした広さに比べ、京都の町なかを歩くと狭く感じてしまう

しかし京都市の中央を北から南に流れる、賀茂川(鴨川)の景色は広く大きく

この日一番の目的は、川沿いの桜を観賞しながら出町柳までのロング散歩

暖かい日の昼下がり、約2.5kmの道のりを春風を受けながら散策した

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北山大橋~北大路橋 

<半木の道>

北山大橋から北大路橋までの約800m、賀茂川左岸の土手には

京都鴨川ライオンズクラブの手によって植樹された、紅しだれ桜の道がある

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北山大橋から半木の道(なからぎのみち)、ここは絶好の散策コースです

前方には北大路橋が見える、左の樹木は京都府立植物園です

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毎年4月中旬に見ごろを迎える京都の紅しだれ

今年は1週間ほど早く、この日(4月4日)は満開になっていた

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紅しだれと賀茂川の流れを2点

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賀茂川の中央から上流方向を撮影

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同じ場所から下流方向を撮影、時間は午後1時過ぎです

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飛び石の道

上の2点の写真を撮る私(中央)を、妻が盗み撮りをしていた

地下鉄北大路から歩いても10分足らずで、この場所(向こう岸)に着く

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2年前に撮った妻の写真です

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紅しだれのトンネルを歩き北大路橋へ

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北大路橋に到着、前方に出発地の北山大橋が見える

北山大橋の奥は、花見弁当(記事前)を食べた染井吉野の土手です

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 北大路橋~出町柳

<賀茂川左岸の道>

北大路大橋から出町柳の方向を望む

前方に見える葵橋までは約1.5km、ソメイヨシノ、ヤマザクラが満開でした

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ソメイヨシノとユキヤナギの競演

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親子3人連れと、抜きつ抜かれつ土手道を歩む

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一人旅行と思える若い女性が読書中、暖かい日で袖なし姿です

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振り返って桜の道を撮影、北大路大橋が見える

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上を見るとソメイヨシノ、足元にはニラズイセンなどが咲く花の道です

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葵橋を東から西に渡り出町柳へ、ここまで下って来るとビルが多い

対岸の人の集まりは、京大生の花見会場でした

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ソメイヨシノの間から出町橋を撮影

15年以上も前、この近くから五山の送り火(大文字)を見た事がある

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出町橋の西詰に、鯖街道口の石柱があった

A13.04.04-51  賀茂川69bbb.jpg   A13.04.04-51  賀茂川79bbb.jpg

高野川の桜を、河合橋の上で撮影

高野川の東側は鯖街道、八瀬、三千院の方向に行く道である

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賀茂川と高野川は出町柳で合流し、鴨川と名を変えて京都市内を流れ下る

下鴨神社は、二つの川が合流する三角地にある

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次回は、京都の春2013(4)<東山 古刹&桜>を紹介します

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京都の春2013(2)<上賀茂神社> [京都の桜]

京都の春 2013・・(2)

<上賀茂神社>

京都旅行1日目、一番の目的は満開の桜を観賞しながら賀茂川の散策

そのスタート地点を北山大橋と決めていたが、上賀茂神社までは約1.5km

しかし、この日に歩く総距離を考えると、少しでも負担を軽くしたいところ

そこでタクシーを有効利用し上賀茂神社を経由して北山大橋へ行くことにした

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賀茂別雷神社

<一の鳥居>

賀茂別雷大神を祭神として祀る神社で、正式名称は「賀茂別雷神社」           

賀茂御祖神社「下鴨神社」と共に山城国一之宮として最高位の神階を受けている

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一の鳥居を入った右側に、紅白の大きな枝垂れ桜が並んでいるが

白色の枝垂桜(左奥)は開花が早く、花弁の半分ほどは散っていた

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両方の桜を見ているが、私は華やかなこの枝垂れ桜に軍配を上げたい

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結婚式を挙げた外国人、上賀茂神社も国際的です

一の鳥居から二の鳥居は、競馬(くらべうま)など五穀豊穣の神事が行われる

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<二の鳥居>

二の鳥居を入ると神域、国宝の社殿・本殿と共に重要文化財の建造物が並ぶ

葵祭り「賀茂祭」は、下鴨神社と共に勅祭として行われている

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<立砂(たてずな)・細殿>

円柱状の砂の山は、ご神体である上賀茂神社の北の神山を模したもの

現在でも、鬼門や裏鬼門に砂をまき清めるのは、この立砂が起源されている

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<楼 門>

楼門を入ると、賀茂別雷大神を祀る本殿があるが改修工事中

別雷は若雷の意味で、若々しい力に満ちた雷(神鳴り)の神という意味がある

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<御手洗川>

上賀茂神社の東側を、北から南に流れる風情の有る美しい川

神事橋の左に、賀茂祭(葵祭り)で使用される外幣殿(重文)が見える

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映画、TVドラマのロケ現場によく使われている

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この日の最高気温は25℃、女の子が遊んでいる

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桜の下は、お母さんたちが花見を楽しんでいた

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<社家と清流>

上賀茂神社の境内を出た清流は、新明川と名を変えて社家の前を流れ下る

社家とは上賀茂神社に仕える世襲神職の家柄、現在は世襲廃止で僅か残る

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賀 茂 川

<賀茂川で花見>

北山大橋の上から賀茂川を撮影、素晴らしい眺めです

上賀茂神社は右の奥、歩いて約20分の距離だがタクシーを延長利用する

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A13.04.04-51  賀茂川05bbb.jpg   A13.04.04-51  賀茂川03bbb.jpg

<花見弁当>

京都駅で買ってきた弁当でお花見、後ろ姿は妻

満開の桜、青空と清々しい空気、そして洛北の風景、最高の時を過ごせた

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次回は、京都の春2013(3)<賀茂川散策>を紹介します

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京都の春2013(1)<洛中の庭園&寺社> [京都の桜]

京都の春 2013・・(1)

<洛中の庭園&寺社>

今年も春の京都へ行こうと計画、桜の開花情報を確認しホテルを予約したが

今年の天候は不安定で、2日サイクルで晴天と雨天の日が入れ替わる

当初は4月1日~2日の予定でいたが、2度変更を繰り返し4日~5日に出発

また清水寺、金閣寺、嵯峨野など観光客の多い場所は避け行先の選択をした

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渉成園(枳殻邸)

渉成園は東本願寺の飛地境内、烏丸通りを挟み東側へ5分の場所にある

園内は池泉回遊式庭園、詩仙堂を開いた石川丈山の作庭と言う

京都駅から僅か10分の至近距離、ここは隠れた国指定の名勝庭園である

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正面の紅しだれは見ごろを迎えていた

右側に、ユニークな石組みをした「高石垣」が見えるが写真を撮り忘れる

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奥に見える建物は楼門造りの「傍花閣」

小川の流れと満開の桜に囲まれた景観は、傍花閣の名に相応しい

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芽吹き始めたイロハモミジ

印月池の島(北の島)には、回棹廊と侵雪橋の二つの橋が架かり眺めが良い

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 印月池からの景観、少し左に京都タワーが見えるが写真は撮らず

遠くに見える白い建物は、東本願「御影堂、阿弥陀堂」修復工事の外壁です

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満開のソメイヨシノ、園内は1600坪の広さがある

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「臨池亭」には和服姿の女性が集まっている

臨池亭の座敷から東山を借景にした庭園を眺められるそうだ

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私たちと入れ違いに、庭園に入る女性たち

臨池亭に向かうと思えるが、さすがに京都は和服姿の女性が多い

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今回で2度目の入園であるが、次回は時間をかけて観賞したい

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文子天満宮 

 渉成園の門前から北に向かう道筋にこの天満宮があった

社伝によれば天神信仰発祥の神社で、北の天満宮の前身であるという

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 門前の石碑

(左):天神信仰発祥の神社   (右):文子(あやこ)天満宮社

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境内は狭いが手入れが行き届き清々しい、本殿にて参拝

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   菅原道真の乳母であった「多治比文子」が、道真公が没したとき

「われを右近の馬場に祀れ」と宣託を受け、小さな祠を建てたのが由来と言う

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京都には、多くの人に知られていない寺社が多いと改めて実感した

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頂法寺・六角堂

聖徳太子ゆかりの寺院、境内に聖徳太子沐浴の池跡が有り

僧侶の住坊が有ったので「池坊」と呼ばれ、いけばな発祥の地になった

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上から見ると六角形のお堂が見える、柳はすっかり芽を吹いていた

六角堂は、六根清浄(眼・耳・鼻・舌・身・意)を表しているそうだ

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京の都のど真ん中

京都市の中央に位置することから「へそ石」が置かれている、左の矢印の場所

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「一言願い地蔵」・・京都に来ると家族の健康を願いお参りをする

首を傾げ願いを叶えるか考えている、一言だけお参りすれば願いが叶うという

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「わらべ地蔵」・・孫の成長を願い誕生した年からお参りをしている

その孫も、今年は幼稚園の年長組になった

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境内には、六角堂に合わせ六角形に拵えた枝垂桜が有るが

京都御苑と同様に早咲きの桜、予想通り多くの花弁は散っていた

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次回は、京都の春2013(2)<洛北・上賀茂神社>を紹介します

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京都の春(8)<東山ぶらり散歩> [京都の桜]

京都の春・・その8

 <東山ぶらり散歩>

京都に来ると、一度は歩きたくなる、祇園白川、八坂道、二年坂・三年坂

さすがに桜の時期を迎えた日曜日の午後は、観光客や花見客で賑わっていた

この日も何時ものように好きなコースをぶらり散歩、夕暮れまで時を過ごした

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(撮影日:4月15日)

鴨 川

<河原で小休止>

暖かい日曜日の午後4時過ぎ、家族連れなどが河原で寛いでいる

私たちも、錦町市場で買った焼餅を食べひと休み、前方の橋は三条大橋です

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三条大橋を渡り対岸から撮影

夜になると川岸は若いカップルの指定席、いつ見ても一定間隔で座っている

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紅しだれを逆光で撮影

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柳が新芽を吹き始め、そして赤芽垣は花のように赤い

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祇 園

 <祇園暴走事故>

辰巳稲荷に続く小路、私が撮影している場所のすぐ左には・・・

祇園暴走事故で衝突した電柱があった、最近は痛ましい自動車事故が多い

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<祇園白川しだれ桜>

ここは暴走事故から近い場所だが、この日も観光客で賑わっていた

撮った写真がボツのため、3年前に撮った画像です

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<祇園花見小路>

若い女性は着物姿に憧れるのか、貸し衣装を着て歩く人たちを多く見かける

京都は着物が似合う街、舞妓さん姿の女性にも出会う、左は一力茶屋

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花見小路は外国人にも人気があるのか、多くの人を見かけた

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八坂搭&二年坂

<八坂の塔> 

 臨済宗建仁寺派の寺院、法観寺の五重塔

大日如来、五智如来が安置されている、夜の特別拝観の時に入った事がある

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<八 坂 道>

この坂の景観を妨げていた、電柱と電線が地下に埋設され

見違えるように綺麗になった

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<二 年 坂>

清水寺は何時ものようにスルーし、三年坂の石段上まで行き引き返す

(右):二年坂の石段途中にある「ぜんざい」の店、先代の頃から通っている

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この一帯は人気のスポット、観光客の姿が絶える事がない

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<高台寺にゆく石段で>

八坂の塔で親しまれている五重塔は、東寺、興福寺に次ぐ高さ(49m)

まさに、町屋の中に聳えたつ、ランドマークです

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二年坂をズームアップ

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二つの小路

 <石塀小路>

二年坂、三年坂、高台寺道を歩く人のほとんどは円山公園、八坂神社へ

私たちは、石塀小路を通り抜け、四条大橋から先斗町に向かう

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<先 斗 町>

この日は、何時も行く「おばんざい」の店で夕食

食事をする前(左)と帰り(右)に撮った写真です、すっかり暗くなっていた

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京都の春の記事、長くなりましたが、最後までご覧頂き、り難うございました

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大型連休中は、混雑を避け自宅でのんびり過ごす予定でしたが・・昨日(1日)

妻が胆石と胆のう炎で急遽入院、点滴と投薬で炎症を抑え手術はその後のこと

今まで家庭の事はすべて妻任せ、慣れない「やもめ暮らし」を始めています

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