北信州花紀行<栂池自然園2> [長野の旅]
北信州花紀行
<栂池自然園2>
年を重ね体力の衰えを強く感じる年代ですが、しかも後5か月で傘寿を迎えます
高山植物を観察するのも、おそらく今回が最後の機会になるかも知れないと
夏祭り直前に、白馬五竜高山植物園と栂池自然園でのトレッキングを強行したが
疲れは想像していた以上、自然散策路で咲く高山植物が支えで歩き続けた
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<撮影日:7月22日>
<浮島湿原へ>
楠川(くすかわ)
アルプスの清流が流れる楠川、ワタスゲ湿原と浮島湿原の中間にあり
標高差60mのごろごろ道を上り下りしないと、浮島湿原にはたどり着かない
ハクサンフウロ
ミヤマキンポウゲ
花の名は?
展望台にて
ごろごろ道のピーク、展望台から歩いてきた道を振り返ったが
雲がかかり見通しが悪い、かなり登ったが浮島湿原までは下りです
イブキトラノオ
オニシオガマ?
<浮島湿原一周>
浮島湿原に着くと、周囲は一面の花畑(写真では分かり難いですが)
疲れはピークでしたが高山植物に満足、ここは白馬岳が見えるビュースポットです
お花畑の花
黄色:オタカラコウ 白色:オニシモツケ
白馬大雪渓は?
3年前はヤセ尾根(急な階段)を経て、白馬大雪渓を望む絶景スポットまで登ったが
標高差100mの上り下りは無理、代わりに浮島湿原を一周することにした
浮島湿原を一周
疲れた体を励まし一周約1kmの木道をトレッキング、中学生の団体が
コンニチワと挨拶をしてくれるが、湿原を眺める椅子席は譲らない、先生の指導は?
ヒオウギアヤメ
オタカラコウ
花の名は?
オオレイジンソウ
クルマユリ
白馬五竜高山植物園で、コオニユリを見たがどこが違うのか?
花の名は?
ナナカマドが紅葉
自然園の出口へ
栂池自然園のトレッキングも終盤、疲れた体を励ましゴールに向かった
あずさ26号
ロープウエイの栂池高原駅に呼び寄せたタクシーでJR白馬駅へ
駅前でザルソバと生ビールの遅い昼食、14時53分発の特急あずさで帰路につく
体力の限界を強く感じた栂池自然園のトレッキング、今回が最後だと思っている
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北信州花紀行(6記事)、ご覧いただき有難うございました
翌日からはブログ「地元の夏祭り」で紹介した、祭り会場の準備・本番・撤収です
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北信州花紀行<栂池自然園1> [長野の旅]
北信州花紀行
<栂池自然園1>
前回歩いたのは3年前の10月初旬、紅葉が美しい時期で天気も上々の秋晴れ
白馬大雪渓を望見できる展望台まで登ったが、この日は浮島湿原までの往復
ロープウエイ駅からの往復距離は5.5km、標高差は約110m
しかし約3年の間に、私たちの体力低下を痛感するトレッキングでした
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<撮影日:7月21日>
<自然散策路へ>
ビジターセンター前を通りゲートへ、と言っても門はなく右の建物が受け付け
女性にチケットを見せ、栂池自然園のトレッキングのスタートです
時間が早いためか雲が深く垂れ込めているが、梅雨時ではやむを得ない
スタート地点
栂池自然園の標識前は記念写真のポイント、交代で撮影する
左と右に別れる木道、左側の道を選択したが、右下に何かの注意が!
クマ注意!
右の木道を行くとクマの出没注意、でも戻ってくる人たちがいた
私の後ろ姿
私の後ろ姿を妻が撮影、この時はまだ元気で足の運びも良い
ワタスゲを撮影する妻
妻の目的はワタスゲですが、ここはまだミズバショウ湿原で少ない
クルマユリ
シラネニンジン
ヒオウギアヤメ
キヌガサソウ?
風 穴
風穴の前に来るとひんやりした空気が伝わってくる
風穴内に残雪、温度計は5度でした
温度計を撮影していると・・周囲の人たちから何度ですかと質問
ミズバショウ
ミズバショウの花実
ワタスゲ湿原へ
前方に雄大な白馬岳が見えるはずでしたが??
ニッコウキスゲ
妻の足が軽い
ワタスゲ湿原が近づきルンルンの様子です
ワタスゲ3点
綿菓子のようにふわふわした・・ワタスゲの花穂
ニコウキスゲと同様に今年は2週間ほど早かったようです
今にも飛んで行きそうです
モウセンゴケ
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次回は、北信州花紀行<栂池自然園2>を紹介します
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北信州花紀行<白馬東急ホテル> [長野の旅]
北信州花紀行
<白馬東急ホテル>
北信州の白馬村は山岳リゾート地、冬季を除く「春夏秋」に何度も訪れたが
行き先は、塩の道、石仏群、大出の吊橋、青鬼の棚田、姫川源流、岩岳、さらに
八方尾根、栂池自然園でのトレッキング、歩いて観光する場所には事欠かない
そして宿泊は白馬東急ホテルです、この日も白馬三山が見える角部屋を指定した
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<撮影日:7月20日・21日>
<1日目の宵>
白馬東急は、長野オリンピックの時に天皇皇后両陛下が宿泊された名門ホテル
メンバー会員の特権を使い、デラックスツインにグレードアップしたが
ホテルから、安曇野でオーナーになっていたリンゴ園の瓶ジュースを頂いた
ホテルの部屋
白馬三山が見えるのは4階・5階、予約できたのは4階の角部屋です
撮り忘れのため、古い写真(2013年10月)の再使用です
中庭のテラス
このあと中庭を散策しリラックス、そしてフレンチです
フレンチ「シャモニー」
宿泊客が多いのか、ディナータイムは5時30分と7時30分のいずれか
私たちは早い時間を予約したが、食事を済ませると日が暮れていた
食事の後で
大阪から来たと言う夫妻と歓談したが、初めて白馬を観光し東急に3連泊
栂池自然園、八方尾根、そして明日は白馬五竜高山植物園に行くと言っていた
温泉でリフレッシュ
八方温泉から引いた、温泉(露天風呂付)は肌がツルツルになり泉質は良い
ロビー、レストランは禁止だが反対側の大浴場には、浴衣姿で行くことができる
<2日目の朝>
早朝の白馬三山(1)
夜明け(4時45分)に、窓の外を見ると白馬三山がはっきり見えた
4階の部屋を確保した結果が現れた、河口湖のホテルで見た赤富士と共にラッキーです
早朝の白馬三山(2)
ひと風呂浴びて戻ってくると霞がかかり始めていた、時間は5時40分
9時にホテルを出発する頃には、雲に覆われ姿を隠していた
朝食前に散歩
森の小道
東急ホテルの敷地内、塀に囲まれていないので外の道路から出入りできる
2階テラスで朝食
白馬東急ホテルの楽しみは、小鳥のさえずりを聞きながらテラス席での朝食
バイキング料理を運ぶ手間はかかるが、爽やかな空気のなか至福の時間です
6年前の写真です
この後は、八方尾根でトレッキングをしたが・・まだ若かった!
白馬アルプス花三昧
白馬では、八方尾根自然研究路、岩岳ゆり園、白馬五竜高山植物園、そして
栂池自然園で夏の花フェスティバルが行われ、ホテルではバス輸送をしてくれる
2連泊したいが、翌日は夏祭り会場の工事が始まるので断念
<栂池自然園へ>
栂池高原からゴンドラ、ロープウエイを乗り継いで栂池自然園へ
背後に見えるどっしりとした山体は戸隠山でしょうか?
白馬三山が見えるポイントを通過するが、この雲では無理です
20年ほど前の下りゴンドラで、激しい雷雨で停電になり閉じ込めまれた事が有る
栂池自然園駅
初めて栂池自然園へ行ったのは25年以上前、この辺りまでバスが運行していた
軽装でサンダルの高齢女性がいたが、自然園の入口付近が限界でしょう
栂池高原花便り
ゴンドラの駅で撮った花便り、もう一つ花のポスターがあり参考になった
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次回は、北信州花紀行<栂池自然園1>を紹介します
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北信州花紀行<白馬五竜高山植物園2> [長野の旅]
北信州花紀行
<白馬五竜高山植物園2>
15年ほど前、開園して間もない頃に五竜の高山植物を見に行ったが
当時の名は五竜アルプス山野草園、ネーミングの良い白馬を頭に付けたようだ
全国には高山植物の宝庫と呼ばれる山が多く、お花畑は登山者に安らぎを与えるが
高齢の私たちには敵わない山岳、手軽に観察できる高山植物園は有り難い
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<撮影日:7月20日>
<ロックガーデン>
ロックガーデンには、日本の高山植物の女王「コマクサ」、高貴な白と
呼ばれるスイスの国花「エーデルワイス」、そしてヒマラヤの高地に自生する
「青いケシ」などが咲き、カメラを向ける被写体の多さに戸惑いを感じる
コマクサ
15年ほど前は、コマクサが数株咲いている程度でしたが
今は、群落(約3万株)になっている、しかし見ごろには少し過ぎていた
コマクサ(白)
ヒマラヤの青いケシ
ヒマラヤの高地に咲く幻の花だと言うが、園内で咲いていた株数かなり多い
メコノプシス・カンプリカ(青いケシの仲間)
エーデルワイス
歌でも知られているエーデルワイス、ヨーロッパアルプスの代表的な花です
ホソバヒナウスユキソウ(日本のエーデルワイス)
エーデルワイスに似ているが、花の名は?
日本、外国の高山植物
撮った花の羅列ですが、ご覧ください
ヒマラヤトラノオ
プリムラ・ヴィアリー
チングルマの花穂
チングルマは、花・花穂・葉の紅葉、3度楽しめる
リリウム・ランコンゲンセ
チシマキキョウ
クガイソウ?
ハクサンイチゲ
プリムラ・カビタータ
花の名は?
タカネナデシコ
タマガワホトトギス
ミヤマオダマキ
ガスに隠れる花畑
麓からガスが上がり撮りにくい、ミヤマオダマキ(上の写真)がやっとでした
そこで、ガスに霞む花を撮ったのが・・次の2点です
ヤマブキショウマ&ヤナギラン
ヒオウギアヤメ
ゴンドラに乗り下山
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次回は、北信州花紀行<白馬東急ホテル>を紹介します
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北信州花紀行<五竜地蔵ケルン ミニ登山> [長野の旅]
北信州花紀行
<五竜地蔵ケルン ミニ登山>
高山植物がピークを迎えるのは7月中旬、北海道の旭岳、東北の山々、そして
北アルプスなど中部山岳地帯でも、その時期が共通していると思っている
夏祭りの準備や地元団体の会議が続き、この日しかないと強行したのが7月20日
リフトを使った手抜きのため、地蔵ケルンまでミニトレッキングを追加した
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<撮影日:7月20日>
<五竜 地蔵の頭>
白馬五竜高山植物園のパンフレットには、リフトを降りた場所(前記事)から
地蔵ケルン、地蔵の沼を一周するトレッキングコースが紹介されている
標高差は30mほどで約30分、これなら大丈夫だとミニ登山に出発した
登山道の高山植物
登り階段を上がり、立ち止まっては高山植物を観察する、この繰り返しは
体を休めるのには都合が良い、時間をかけてゆっくりと山歩きを続けた
オタカラコウ?
ナメルギボウシ
撮った花の羅列ですが、ご覧ください
レース花
妻はレース花だと名付けたが、なまじ名を知ってガッカリするより良い
コオニユリ
景色を見ながら・ひと休み
妻は花を撮っていたと言うが、こうして休憩もできる
地蔵ケルンにて
ようやく地蔵の頭のケルンに到着、あとは下りです
お地蔵さま
浄財箱に賽銭を入れ交代でお参り、そしてカネを打った
山をバックに
右側の花を撮影したのが、次の写真です
シラネニンジン&ナメルギボウシ
地蔵の頭 道標
標高1,676m、標高差30mほどを登った、五竜岳までは無理ムリ
熊よけのカネ
木道を整備していた人に聞くと、夜になると出没すると言う
背後に見える稜線は、八方尾根でしょうか
シモツケソウ
登山道には、ギボウシ、コオニユリと共にシモツケソウが多い
オオコメツツジ
花の名は?
クマガイソウ
地蔵の池
パンフレットには、池の周辺にニッコウキスゲが群生していると書いてあったが
見渡しても花がない、今年は雨が少なく2週間ほど早く咲いたようです
ニッコウキスゲ
五竜岳からの下山者?
絵になる眺めだと思いシャッタをー押したが、私の後ろ姿を妻が撮っていた
高山植物園へ
麓の白馬村まで見えたが、この後は山裾からガスが上がってきた
一周30分のコースを、約50分かけてマイペースのトレッキングでした
高山植物園では、ヒマラヤの青いケシ、エーデルワイス、コマクサなど
いろんな花が咲いていたが、その写真は次にアップします
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次回は、北信州花紀行<白馬五竜高山植物園2>を紹介します
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北信州花紀行<白馬五竜高山植物園1> [長野の旅]
北信州花紀行
<白馬五竜高山植物園1>
8月11日は「山の日」、海のレジャーより山歩きを好んだので
槍ヶ岳・奥穂高、白馬岳などにも登頂したが、それは若い頃のこと
体力の衰えを痛切に感じる年代になり、高山植物を見る機会も少ない
急に思い立って、白馬五竜高山植物園、栂池自然園に向かった
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<撮影日:7月20日>
<高山植物園の花>
JR白馬駅
立川駅発7時54分の特急あずさ3号に乗車し、白馬駅には11時28分着
車中で昼食を済ませていたので、五竜山麓のエスカルプラザまで路線バスで直行
ゴンドラ(五竜テレキャビン)
エスカルプラザに着くと、背中のリュックをコインロッカーに預けて軽装に
アルプス平駅まで、標高差約700mを8分で上がると1500mの高地です
高山植物園
ゴンドラを降りると高山植物園、花を観察しながらリフト乗り場へ(下の建物)
6月中旬から10月まで、約300種 200万株の高山植物が咲く楽園です
自然に群生していた高山植物もあるが、ほとんどは植栽した花々でしょう
お花畑(7月の花)
ペアリフトで植物園の上へ、そして散策路を下りながら高山植物を見ることにした
花は、ヤナギラン、ハナチダケサシ、シモツケソウ、ギボウシなどです
シモツケソウ
ハナチダケサシ
ニッコウキスゲ
ササユリ
ハクサンフウロ
タテヤマウツボグサ
ヒオウギアヤメ
クマガイソウ
ヤナギラン
ヤナギランの群生
リフトの乗り場付近
高山植物園を下から展望、所々に人の姿が確認できます
リフトから(1)
リフトから(2)
赤い花はヤナギラン、白い花はハナチダケサシです
雲海の山岳(リフトの降り場にて)
山頂に雲がかかり白馬三山なのか分からない、渓谷には残雪が有る
白馬三山、五竜岳、唐松岳などが見えればいいが、梅雨時の登山ではやむを得ない
予定を変えて、リフトの降り場から地蔵ケルンに向かう事にした
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次回は、北信州花紀行<五竜地蔵ケルン・ミニハイク>を紹介します
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錦秋のトレッキング<栂池自然園(2)> [長野の旅]
錦秋のトレッキング
<栂池自然園(2)>
浮島湿原から紅葉を眺めたあと、標高差100mの登山道(約2km)を一周すると
白馬三山と大雪渓が見渡せる展望台がある、浮島湿原までの標高差60mの
登山道でも疲れを感じ、この先へ登るのか躊躇をしたが今回が最後の機会
思い切って歩いたが、自分自身の体力の衰えを感じるトレッキングであった
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<撮影:10月8日>
展望湿原へ
<ダイナミックな景観>
白馬三山の姿が雲の間に見え隠れする
下に広がる草紅葉(クサモミジ)は浮島湿原、暫くこの景色を眺め再び登り始める
登山道の紅葉
<目前に展開する紅葉>
朱色に染まったナナカマドの紅葉が素晴らしい
木の名は不詳だが見事に黄葉した樹木が有った
足元の木も紅葉が始っている
上と同じ種類の木だが、こちらは綺麗な色に染まっていた
紅葉と赤い実のコラボレーションも良い
大きな景色と目の前の紅葉を見ながら歩いた木道の階段
登りの階段
<尾根のベンチ>
見晴らしの良いベンチで休憩、妻はアップアップ状態で展望湿原への登山を断念
前日歩いた「塩の道」の疲れも残っていたのか、7年前に登った山道も今は難しい
展望湿原からここに戻ってくるからと、妻と別れ一人で登り始めた・・・
妻が急な階段の下で手を振っているが、分かるでしょうか(白い円内です)
紅葉樹の中の坂道に、時々立ち止まってカメラを向ける
階段に座り込み疲れを休めていると、下から中年女性が登って来た(黒い点状)
展望台
自然園内で最高地点(標高2020m)の展望台から見た素晴らしい景観です
休憩をした尾根道のベンチから、ここまで約20分もかかっていた
展望台からズームアップ、 矢印で示す場所は・・上から↓↓
ビジターセンター・ワタスゲ湿原・浮島湿原」、そして妻との待ち合せ場所の順です
浮島湿原で休憩(前記事)をした場所は矢印(中央下向き)のベンチです
展望湿原
展望湿原の展望台(標高2010m)には、15人ほどの人が座れる長いベンチが3列
その殆どは中高年の人たちが席を占め、目の前に広がる雄大な景色を眺めていた
白馬三山は雲に隠れていたが、冠雪した中央の山体は小蓮華岳と思われる
小蓮華岳(上の写真)から、右に目を移すとこの景色です
<尾根で待つ妻に電話をし、待ち合せ場所を浮島湿原に変更(歩く距離を省略)>
<白馬三山>
雲の上に見えたのは白馬岳であろうか、それとも白馬鑓ヶ岳なのか?
前回、展望湿原まで登ったときは白馬三山がよく見えたが、今回は少し残念でした
<白馬大雪渓>
雲の切れ間から大雪渓が見えたが、それも一瞬のこと
再び雲に覆われ始め、暫く待ったが状況は変わらず下山することにした
展望地点から下山
<モウセン池>
景色を眺める人、弁当を広げる人たちがベンチを占めていたが
私たちは、ビジターセンターで昼食をとる予定のため弁当の用意をせず入園した
<浮島湿原に到着>
待ち構えていた妻が撮った写真です、疲れた姿で服装も乱れている
<栂池ゴンドラリフト>
ビジターセンタに戻ると、午後2時37分発の特急あさま26号に間に合う時間
次の電車で帰ると自宅着は2時間以上も遅くなる、昼食は車内に変更し白馬駅へと急いだ
予想を超える素晴らしい紅葉、塩の道と合わせ良いトレッキングができた
この記事をアップするころの栂池自然園は初冬の季節、紅葉は終わっているであろう
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次回は、昭和記念公園<オフ会・カメラ散歩>を紹介します
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錦秋のトレッキング<栂池自然園(1)> [長野の旅]
錦秋のトレッキング
<栂池自然園(1)>
後立山連峰の白馬三山が見渡せる白馬村は、上高地と共に私の好きなところ
5月連休明けに写真を撮りに行ったことはあるが、その殆どは7月中旬
八方尾根にも4度上っているが、今回は体力に自信がなく栂池自然園を選択した
このトレッキングを決めたのは出発の4日前、白馬の天気予報が決め手でした
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<撮影:10月8日>
白馬東急ホテル
空は晴れ渡り上々の天気、気分爽快な朝を迎えた
ホテルから栂池高原までバス送迎はあるが、待ちきれずに朝食後タクシーで出発
<屋外テラスで朝食>
10月初旬だが暖かい朝7時、レストラン内から屋外に場所を移し朝食
7月のように小鳥のさえずりは聞こえないが、思いがけずテラスで食事をする事ができた
栂池自然園へ
白馬三山から流れる松川に架かる「白馬大橋」、ここから見る風景は撮影ポイントだが
あいにく雲がかかり、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳の姿を遮っている
大出の吊り橋から白馬三山を撮る予定であったが断念し栂池高原へ向かった
<栂池ゴンドラリフト>
栂池高原駅から栂の森駅までの、標高差720mを20分で結ぶリフト
6人乗りだが、私たち2人で乗れるように配慮してくれた
ゴンドラから白馬鑓ヶ岳、杓子岳を遠望
栂の森駅に近づくと紅葉した樹木が多くなる
<栂池ロープウエイ>
71人乗りのロープウエイ、栂大門駅から標高1829mの自然園駅まで5分で結ぶ
白馬鑓ヶ岳と杓子岳が迫ってくる
ロープウエイから紅葉の栂池自然園へ、入山者は中高年が圧倒的に多い
白樺の木でしょうか、目だって美しい
<栂池ヒュッテ&ビジターセンター>
初めて栂池自然園へ行った25年ほど前は、この近くまでバスを運行をしていた
栂池自然園 トレッキング
ここで記念写真を撮り、トレッキングをスタート
目の前に広がる景色は、赤、青、黄色、歓声を上げたくなる素晴らしい風景である
<ミズバショウ湿原>
自然園の入口を抜けると、ミズバショウ湿原(標高1860m)がある
この湿原は車椅子で一周できるように配慮されている
ミズバショウ湿原を通り抜けて振り返る
<風 穴>
置いてあった温度計は14度を指していた、気温は20度ほどと思える
<ワタスゲ湿原>
湿原のベンチで景色を楽しむ中高年の人たち、標高は1870mです
直前の土曜と日曜日は紅葉祭り、多くの入山者で混雑したという
<紅葉の坂道>
楠川(くすかわ)を渡り、紅葉した樹木に囲まれた山道を登り続ける
<展望ポイント>
展望台から見下ろすと、遠くにミズバショウ湿原の木道が見える(矢印)
前方は小蓮華岳から白馬乗鞍岳に続く稜線であろうか
<浮島湿原>
標高1920mにある高層湿原、眺めの良いベンチに座りしばし休憩
7年前は自然園の入口から高低差60mを一挙に登ったが、今回は3度ほど小休止した
小さな池に写りこむ白樺
この先には白馬三山と大雪渓が望める展望湿原がある、迷った末に登ることにした
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次回は、錦秋のトレッキング<栂池自然園(2)>を紹介します
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北信濃 旧街道を歩く<千国街道 塩の道(2)> [長野の旅]
北信濃 旧街道を歩く
<千国街道 塩の道・・(2)>
今回歩いた千国越えコースで一番の難所は急坂が続く親坂(前記事)であろう
華やかな大名行列はないが、越後と信州を結ぶ動脈として陸海の物資を輸送
旅人やボッカ、そして牛方が5、6頭の牛を引き、険しい山坂が往来してした
難渋をきわめた道中には、庚申塔や石仏が多く残され往時を偲ぶ街道である
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千国越えコース
<千国街道を歩く>
親坂を過ぎ舗装された県道を少し歩くと旧街道との分かれ道がある
再び千国街道を小谷村千国地区に向けて下って行く
庚申塔と石仏群
<千国の村里>
広い住宅の入口近くから撮影させて頂いた
山里の民家に咲いていた花、シオンでしょうか?
シュウメイギク、千国の村にはこの花が多い
<藍染めの店>
山里の民家を借り受けて藍染をしているのであろうか、時間不足で通り過ぎる
<塩の道千国街道のプレート>
往時の牛方と牛を描いた銅板が土蔵にはめ込まれていた
千国番所(千国の庄資料館)
<千国番所受付>
ここまで塩の道を歩く人に一人も出会わなかったので、受付の男性に尋ねると
昼ごろに30人ほどのグループが訪れたと言う、丑方宿の共通券で入場
受付の横から番所に向かう
<番所の内部>
千国村には、慶長年代より松本藩の出先機関として千国口留番所が置かれ
塩や海産物、穀物などの運上銭の徴収や人改めを行っていた
<千国の庄資料館>
千国の集落にあった古民家を移築、中では往時の暮らしを知る事ができる
受付の隣の休憩所で熱い茶を頂きひと休み、サービスが良い
近くの民家で見たサフラン、この花も多い
再び千国街道
<千国街道と県道が合流>
地元のお婆さんに、千国諏訪神社と源長寺の場所を尋ね坂を下る
塩の道を歩き始めた松沢口は標高約800m、この先にある南小谷駅は513m
この場所の標高は約600mと推定されるので、標高差で約200mを下ったことになる
再び、旧道を通り千国諏訪神社へ
<千国諏訪神社に参拝>
<源長寺に参拝>
境内には、多くの石像が並んでいた
<三十三番観音石像(源長寺の下)>
塩の道の資料では約1時間強だが、見学、休憩、撮影などで約2時間半かかっていた
今回のウオーキングはここで終了、白馬駅から乗車したタクシーを呼び戻しホテルに向かった
白馬東急ホテル
2008年5月初旬、春の白馬周辺を観光して以来久しぶりの宿泊です
<ホテルの中庭>
ホテル周辺を散策したが閉館したペンションが多く、以前に比べ寂れた感じがする
<スタンダードツインを予約したが>
東急ホテルメンバーを利用し、デラックスツインにアップグレードして貰った
<フレンチレストラン・シャモニー>
和洋食の二つのレストランがあるが、いつもフランス料理を頂いている
<食事の後は屋外へ>
夜空には星が輝き明日の天気も上々の様子、ひと安心をする
<ホテルの温泉>
白馬東急ホテルで嬉しいのは温泉、すべすべした肌に優しい泉質です
塩の道を歩いた疲れを温泉で癒す、この日の歩数は13,200歩でした
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次回は、錦秋のトレッキング<栂池自然園>を紹介します
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北信濃 旧街道を歩く<千国街道 塩の道①> [長野の旅]
北信濃 旧街道を歩く
<千国街道 塩の道(1)>
標高1900mの湿原「栂池自然園」には、2度行っているが季節は何れも夏
山岳風景と美しい紅葉が見たくなり、天気の良い日を選び信州白馬へ向かった
今回は1泊2日のトレッキング旅行、1日目は約25年前に歩いた「塩の道」へ
そして翌日は「栂池自然園」の順に旅をしたが、先ずは「塩の道」から紹介します
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塩の道について
越後路の糸魚川から内陸の松本城下まで約30里(130キロ)の山道は千国街道と呼ばれ
信州側から麻、和紙、綿、大豆など、そして越後路からは歩荷(ぼっか)や牛に背負われ
日本海の塩や海産物が運ばれていた、何時の頃からか「塩の道」と呼ばれるようになった
戦国期「敵に塩をおくる」という美談で知られる、越後の上杉謙信が甲斐の武田信玄に
牛馬の隊列を整えて塩をおくったという「義塩」の故事も、この千国街道のことである
私たちが歩いたのは「千国越えコース」の約2/3だが、他にも大網峠越コースがあり
5月初めに小谷、白馬、大町を昔の旅人に扮した地元の人々と歩く「塩の道祭り」がある
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長い記事になりましたが、どうぞ最後までご覧ください
塩の道を歩く
<千国越えコース・松沢口>
白馬駅からタクシーで約20分、特急あずさの車内で早めの昼食を済ませ
ここから南小谷に向かってウォーキングをスタートする
ススキの原を過ぎ山道へ、約5分歩くと百体観音がある
史跡前山百体観音
<案内板には次のように記されていた>
この百体観音は、西国33観音番、秩父34観音番、坂東三33観音番の百体が有ったが
長い年月の間に80余体になった、弘法像(写真なし)には安政5年(1858)の銘があるが
百体の観音像の建立年代はさだかではないが、伊那高遠から招かれた石工の作という
正面の右から撮影
正面の左から撮影
(左):千手観音 (右):十一面観音
穏やかな顔をした観音様、建立には南小谷地区など多くの村人が加わったと言われ
往時の人々に信仰心の深さがうかがえる、安曇野の道祖神の顔に似ているように感じた
山道を歩く
道幅は往時の街道と比較すると広く作られている
牛方が手綱をつけた6頭の牛を移動させるため、狭い道では牛が怖がり歩かなくなるためで
道幅は9尺(約2,7m)の広さを確保、「百体観音」から「牛方宿」までは約15分
途中の花々を見ながら歩き続ける
景色が広がった場所で撮影
牛方宿(うしかたやど)
牛方宿(左) 倉庫(右)
険しい山坂と谷あいの坂道を、背に塩俵を2俵ずつ積んだ6、7頭の牛を、牛方一人で
手綱をさばいて歩き続け、夜になると牛方宿で牛たちとともに眠ったと言われている
かつて千国街道沿いには何軒もの牛方宿があったが、今では唯一この建物が残るのみ
家紋であろうか、珍しい紋様が倉庫についていた
<牛方宿の入口>
右側の受付に女性が留守番、見学料は他の2ヶ所の施設と合わせ500円でした
車で来た夫婦はいたが、塩の道を歩く人には出会わない
6頭の牛をつなぐ牛小屋
向かい側の2階に牛方の寝床があり見張れるようになっている
母屋の板の間から
正面の右奥に牛小屋があり、丑方の部屋(板敷き)はその向かいの柱の上にある
床の間にて
置いてあったノートに、妻が25年ぶりの塩の道の感想を書いていた
<現存する唯一の「塩蔵」>
板壁つくりの建物だが塩分による腐食を避けるため鉄釘は一切使われていない
今でも梅雨時になると階下の天井には塩気が噴出してくるそうだ
熊出没注意
トイレ小屋(水洗)に掛けられていた看板、今年はまだ出没していないそうだ
親坂を下る
牛方宿の前は舗装された県道、約50m歩くと塩の道との別れ道がある
私たち高齢者には厳しい坂道だが、南小谷方面は下り坂のため耐えられる
親坂の石仏、塩の道には石仏が多い
下り坂を歩く妻の後ろ姿、右から左の坂を下る
<弘法の清水>
ボッカ、牛方、旅人たちが疲れを癒し、牛たちも清水を飲んだ(石舟があった)
<牛つなぎ石>
これらの石に、牛の手綱を結びつけたのであろう
<牛が登ったゴロゴロ道>
平地では馬の方が早くても、山道ではひずめが割れても踏ん張りが利く牛が有利で
山中で狼や山犬に襲われたとき、馬は逃げ出しても牛は立ち向かう強さがあったという
坂道はまだ続く
<途中で見た渓流>
幅の狭い砂防堤を恐る恐る進み写真を撮った、流れの先は姫川に合流する
この日に歩いた標高差は約200m、現在の体力で「塩の道を登る」のは難しい
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次回は、千国街道「塩の道」(2)を紹介します
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