京都の秋 2010(11)<東山・銀閣寺、法然院、永観堂>★★ [京都の秋]
京都の秋 2010(11)
<東山・・銀閣寺、法然院、永観堂>
大原から出町柳に戻って来ると、妻が大好きな銀閣寺に行きたいと言い出した
今出川通りを真っすぐ東に行けば銀閣寺、それでは哲学の道を歩き法然院にも行こう
永観堂のライトアップも見るかと、たちまち相談がまとまり、元気を出して出発をした
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銀 閣 寺
足利8代将軍・義政が延徳2年(1490)に、山荘東山殿を造営したのが銀閣寺の発祥 応仁の乱の荒廃をよそに風雅のために建てた山荘は、今では国宝に指定されている
3代将軍・義満が造営した金閣寺より、約100年後に造られているが 往時の建物、観音堂(銀閣)、東求堂が現存、見事な庭園と共に風情があり好ましい
<国宝・観音堂(銀閣)>
錦鏡池からみた銀閣・・・落ち着きを感じる眺めです
<額縁画像>
額縁の奥に銀沙灘と紅葉、私の好きなアングルですが人を多いですね
<銀 沙 灘>
上の画像を、額縁を入れずに撮影・・・紅葉に西日が当たり美しい
<国宝・東求堂>
一層の入母屋造り、檜茅葺きの現存する最古の書院造りだそうだ
東求堂から、紅葉を眺める和服姿の女性たち
<庭園から見た銀閣>
庭園の樹木の中に、見え隠れする銀閣の姿が美しい
<展望所からの全景>
いい眺めです、正面の小高い丘は吉田山、丘には真如堂、金戒光明寺がある
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法 然 院
<茅葺きの山門>
苔むした山門を入ると、美しい庭園と白砂檀がある、私の好きな寺院の一つ
しかし、午後4時を過ぎると閉門、入る事ができなかった
<参 道>
高い樹木に覆われた、美しい参道です
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安 楽 寺
<山門と石段>
松虫姫、鈴虫姫と、法然上人の弟子の悲劇を伝える浄土宗の寺院
春と秋には土日のみ拝観ができる、以前訪れたときは「カボチャ供養」をしていた
<2年前の画像>
石段の落ちもみじが美しい・・・古い画像をアップしました
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哲学の道
<桜の紅葉>
午後4時半を過ぎると、流石に観光客の姿が少なくなる
<楓の紅葉>
桜の名所、哲学の道も若王子神社に近ずくと楓の紅葉が多くなる
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永 観 堂
<ライトアップ>
「もみじの永観堂」として知られる、紅葉が美しい寺院
日中は、観光バスが押し寄せ混雑が激しいので、行くときは朝早い時間にしている
<みかえり阿弥陀>
顔を左横に向けた本尊の阿弥陀如来像は、私の好きな仏像のひとつです
<夜の拝観>
ライトアップの受付は午後5時30分から、近くで食事をとり時間を調整していた
<も み じ>
ライトの光を浴びて輝く、「もみじ」が美しい
続けてきた「京都の秋」は・これで終わりです、ご覧頂き有り難うございました!!
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次回は、京都の帰りに立ち寄った大阪の神社仏閣を紹介します!!
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京都の秋 2010(10)<大原・実光院、宝泉院>★★ [京都の秋]
京都の秋 2010(10)
<大原・・実光院、宝泉院>
三千院の門前を少し北に行くと、正面に大原寺下の院・勝林院が見えて来る
勝林院は法然上人が諸宗の僧と浄土宗論の大原問答をした寺として知られている
この記事では、美しい庭園が有る勝林院の二つの僧坊(塔頭)を紹介します
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勝 林 院
三千院の参道にそって流れる川は「呂川」、北側を流れる川が「律川」 呂律(ろれつ)が回らないと云う言葉は、ここから来ているとドライバーから聞いた
調べてみると、勝林院は仏教音楽の「天台声明」の根本道場だと言う 声明とは、法要儀式の中で仏教の経典などに節をつけて唄う仏教音楽のこと 呂曲、律曲と呼ばれる旋律によって唄われ、ろれつ云々の言葉の由来なったようだ
<勝林院への道>
三千院の石垣と土産物店に挟まれた賑やかな道を、北へ行くと勝林院がある
勝林院の写真は有りません
<律川に懸かる橋>
三千院北側の石垣に沿って流れる律川と未明橋・・・紅葉が美しい場所でした
<勝林院への参道>
前方左は三千院、右の石垣は勝林院の塔頭実光院です
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実 光 院
<院の玄関>
勝林院の子院の一つで、律川の水を取り入れた池泉観賞式庭園と
草木を観賞しながら歩ける回遊式庭園の二つがある、不断桜が見ごろを迎えていた
<池泉観賞式庭園>
客殿で抹茶を頂きながら、庭園(契心園)をしばし観賞
<池泉回遊式庭園>
客殿から降り、池の周囲を回遊しながら庭園を見て回る
<不 断 桜>
丁度見ごろを迎えた不断桜、紅葉の時期から春まで咲く続けるそうだ
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宝 泉 院
<額縁の庭>
宝泉院も勝林院の塔頭のひとつ、部屋から眺める額縁庭園で知られた寺
抹茶を頂きながら盤桓園と五葉松を観賞、天井には伏見城遺構の血天井がある
<五葉の松>
近江富士を型どる樹齢700年の五葉の松、京都市の天然記念物に指定されている
<庭のつくばい>
庭の片隅にあった風情の有る・・・「つくばい」と紅葉
<宝 楽 園>
平成17年にできた新しい庭園 仏の世界を表した楽園だそうだ
実光院、宝泉院は、混雑する三千院に比らべると静かに拝観する事ができた
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次回は、京都の秋「最終章」、銀閣寺、永観堂などを紹介します!!
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京都の秋 2010(9)<大原・三千院、寂光院>★★ [京都の秋]
京都の秋 2010(9)
<大原・・寂光院、三千院>
若狭街道(鯖街道)を高野川に沿って遡ると、小さな盆地が開けて来る
ここは洛北大原の里、のどかな里の両端の山裾にある人気の寺院がこの日の目的
久しぶりに訪れた、建礼門院ゆかりの「寂光院」と「大原三千院」に満喫をした
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寂 光 院
<寺号 玉泉寺>
平家物語 冒頭文 祇園精舎の鐘の声 諸行無情の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理を顕す おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし たけき者もついには滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
平家の悲劇を偲ぶ寺 院主 建礼門院徳子(平清盛の息女、高倉天皇の皇后、安徳天皇の生母)は 文治元年(1185)に入寺し真如覚比丘尼となる、源平の戦いに敗れて遠く壇ノ浦で 滅亡した平家一門と、わが子・安徳天皇の菩提を弔い、終生をこの地で過ごされた
由 緒 聖徳太子が父・用明天皇の菩提を弔うために、推古2年(594年)建立した寺院 本尊は、聖徳太子作と伝えられる六万体地蔵尊であったが、火災で本堂とともに焼失 今は復元された本尊が安置されている、代々身分の高い女性が院主を務めてた尼寺
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歴史を刻んだ・石段の参道
山門の正面に、再建された本堂が見える
山門から後ろを振り返えると
本堂:平成12年の火災のあと再建された
(左):火災から甦った百日紅の木
(右):火災で枯渇した御神木の松、奥に諸行無常の鐘楼が見える
参道途中の見事な紅葉
苔に覆われた屋根の上の落ちもみじ
本堂の縁に腰をおろし、のんびりと庭を眺めていた事がある それは、寂光院が火災に遭う前のこと・・・あれから何年たったのだろうか!
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大原の里
寂光院の近くから見た・大原の里
田園の集落の背後には三千院がある
呂川に沿って土産物店などが続く、三千院の参道
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三 千 院
<由緒など>
比叡山延暦寺を開いた伝教大師・最澄を開基とする天台宗の門跡寺院 本尊は薬師如来像、極楽の寺、念仏の寺として知られている
重厚な石垣に囲まれた静寂の地に建つ堂宇、苔むした庭と池泉を覆う美しい紅葉 大原・三千院は、四季を通じて拝観者が絶えない人気の高い寺院です
三千院に通じる石段と石垣
山門(御殿門)と石段
聚碧園を眺める人たち・・・客殿にて
往生極楽院・・国宝阿弥陀三尊像が祀られている
宸殿前の庭園・・有清園 ①
宸殿前の庭園・・有清園 ②
次回は、三千院の門前に有る、実光院、宝泉院を紹介します!!
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京都の秋 2010(8)<洛北・瑠璃光院、蓮華寺>感動の古寺★★ [京都の秋]
京都の秋 2010(8)
<洛北・・蓮華寺、瑠璃光院>
京都の秋も3日目、目指すのは八瀬の渓谷と、そして大原の里に建つ古寺
この記事では、洛北八瀬の紅葉が美しい二つの寺を紹介します
いずれも初めての拝観であったが、もう一度ゆっくりと訪れたい寺院であった
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蓮 華 寺
江戸時代の初期、加賀前田藩の重臣・今枝近義が、祖父今枝重直の菩提を弔うため 応仁の乱で荒廃していた古寺を、この地に移し再興させたもの
造営にあたっては、石川丈山、狩野探幽、木下順庵などの文化人が協力をした
<玄 関>
山門を入ると、参道の正面には、庫裡、書院の玄関が見えてくる
本堂、鐘楼堂、庭園は、創建当時のまま残されている
<鐘 楼 堂>
参道の右に鐘楼堂があり、周囲のイチョウとモミジが見頃を迎えていた
<蓮華寺庭園>
書院より一望できる池泉観賞式庭園は、小堀遠州の流れをくむ人の作という
紅葉には少し早いが、静寂を感じる美しい庭園であった
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洛北八瀬
<比叡山口>
叡山電車の終着駅、ここは比叡山に上るロープウエイの乗り換え駅
ドライバーは、次に行く瑠璃光院は初めて、道を間違えたので付近を散策した
<高野川>
駅の前を流れる高野川、川を渡って5分ほど歩くと目指す瑠璃光院がある
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瑠璃光院
偶然HPを拝見し、紅葉の素晴らしさに魅せられ是非行きたくなった寺院 期待を越える美しさに圧倒され、しばし庭園と紅葉を観賞した
この寺は、春の青もみじと、そして秋の紅葉の時期だけ公開されている
<山 門>
開門時間は朝10時、到着した9時40分には20人ほどの拝観者が待っていた
<山露路の庭>
山門から石段を上がると、玄関の前には苔むした庭園がある
<瑠璃の庭>
苔の絨毯で覆われた庭、苔の間を縫うように一条の流れが造られている
<臥龍の庭>
天に駈け昇ろうとする龍を、石組と水の流れで表現した池泉式の庭園
<茶庵の床もみじ>
茶庵「喜鶴亭」の縁に写る床もみじ、臥龍庭園の紅葉が映し出されている
<二階書院 ①>
この書院からは、360度のパノラマが楽しめるようになっている
<二階書院 ②>
紅葉した近くの山も、借景にしているようだ
<山門の紅葉>
この日は11月19日、紅葉の最盛期には少し早かったようだ
次回は錦に彩られる時期を選び、もう一度見に行きたくなった寺院でした
今回の京都で、最も印象に残った寺はと聞かれたら、迷わず瑠璃光院と答える
春の、「青もみじ」も美しいという、また訪れて見たい寺院で有った!!
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次回は、大原・三千院、寂光院を紹介します!!
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京都の秋 2010(7)<京料理・祇園、先斗町辺り> [京都の秋]
京都の秋 2010(7)
<京料理・・祇園、先斗町辺り>
京都では、京料理を味わうのも楽しみの一つ、夕どきになると引き寄せられるように
四条大橋の近くに足を運び、祇園白川、木屋町辺りで食事をしている
2日目の夜は、友人夫妻に久しぶりに再会、有名料理店で京懐石をご馳走になった
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京都の夜(1日目)
<祇園白川>
京都ににくると、欠かさず訪れるのはここ祇園白川です 風情のある花街に流れる白川と置石の路、桜が咲く時期は一層華やかになる
京都1日目は、祇園白川から先斗町へ、馴染みの「おばんざい料理」の店で夕食です
辰巳大明神
辰巳稲荷の辺りは、夕暮れ刻(午後5時まえ)になると歩く人も少ない
白川と新橋通の茶屋街
巽橋とその先の小路
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<先 斗 町>
京のおばんざい「たばこや」
「たばこや」とは、ちょっと一休みにどうぞ、と言う意味で付けられた名だそうだ 先斗町の中ほどに有る、値段も手ごろの馴染みの店です
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京都の夜(2日目)
<花街祇園>
京都を代表する花街のひとつ、茶屋、置家などが並ぶこの通りは独特の風情が有る 観光客がそぞろ歩きを楽しんでいるが、最近では外国人の姿を多く見かける
夕景を撮ってみたくなり、友人との待ち合わせの前に少しだけ立ち寄った
祇園花見小路
左の灯りの家は、舞妓さん、芸妓さんの「置家」・・以前機会があり入った事がある
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高 瀬 川
高瀬川の桜も美しいが、桜が紅葉する時期もよい
この夜は四条河原町で友人と待ち合わせをし、木屋町通り高瀬川前の老舗料理店へ
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<菊乃井・露菴>
京都の老舗懐石料理で有名な・・「菊乃井」の木屋町通店で友人ご夫妻と会食 一品づつ出される美味しい懐石料理を、談笑しながらご馳走になった
本店は、円山公園近くに有り、TVの料理番組で紹介される村田吉弘さんの店 木屋町通店は弟さんの別店で、座敷にも挨拶に見え玄関外まで見送りに来られた
頂いた料理です・・・説明は省きます
妻は、三ツ星料理店「菊乃井」で味わう料理に大喜びをしていた
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次回は、京都の秋3日目、庭園の紅葉が美しい2か所の寺院を紹介します!!
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京都の秋 2010(6)<洛北・上賀茂神社、貴船神社> [京都の秋]
京都の秋 2010(6)
<洛北・・上賀茂神社~貴船神社>
京都市内を北から南に流れる鴨川、その上流は賀茂川と高野川の二つの川
今出川通辺りで合流し鴨川と名を変える、この日の午後は賀茂川をさかのぼり
京都最古の神社・上賀茂神社、そして更に北の貴船神社を目指した
高野川の上流、八瀬と大原にある古寺も訪ねたが、その記事は後日紹介します
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上賀茂神社
<楼 門>
御祭神「賀茂別雷大神」を祀る神社で、正式名称は「賀茂別雷神社」 賀茂御祖神社「下鴨神社」と共に、山城国一之宮として最高位の神階を受けている
葵祭り「賀茂祭」は、下鴨神社と共に勅祭として行われている
<森に囲まれた社>
境内の細殿、橘殿などは、改修工事中で木塀で囲まれていた
<御手洗川>
上賀茂神社の東側を、北から南に流れる風情の有る美しい川
<美しい流れ>
映画、TVドラマのロケ現場によく使われている
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社家の町
<清流と石橋>
社家とは、上賀茂神社に仕える世襲神職の家柄、現在では神職世襲の廃止により
社家も減少し20軒ほどという、通りに有る西村家は内部を見学する事ができる
<川のある風景>
上賀茂神社の境内を出た清流は、新明川と名を変えて社家の前を流れ下る
小川の流れが好きな私には、たまらない風景です・・左の橋にはススキを植えてある
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実 相 院
<山 門>
実相院は、岩倉門跡、岩倉御殿といわれ、天台宗門跡寺院の格式を誇っている 本尊は鎌倉時代作の不動明王立象、狩野派が描いた襖絵が多く残されているそうだ
実相院を拝観したのは今回が初めて、本堂の前後に二つの庭園を有している
<二つの庭園>
事前の期待が大きすぎたためなのか、満足が得られなかった 床もみじ(撮影禁止)も見たが、私は後で紹介する瑠璃光院の方が良いと思えた
(右):池泉回遊式庭園 (右):枯山水庭園
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貴船神社
<本宮鳥居>
水神・高龗神(たかおかみのかみ)を祀る、全国に450ヵ所ある貴船神社の総本宮 祈雨、水の神として信仰され、料理や水を取扱う商売の人々から深い信仰を集めている
また、縁結びの神としても信仰され、若い女性たちに人気の高い神社でも有る
<本宮参道>
年代を感じさせる石段を上がると、正面に本宮がある
<絵馬発祥の神社>
本宮に上がる別の石段、門の奥には本宮と絵馬が見える
<水占おみくじ>
真っ白い「おみくじ」を境内の霊水に浮かべると、文字が浮かび上がってるそうだ
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川床料理
<貴 船 川>
貴船川に沿って下る貴船街道、川床料理の左源太から貴船神社の本宮まで
深まる秋の景色を楽しみながら、ぶらり散歩をした!
<川床料理>
7月、8月の2ヶ月間は、貴船川の上に川床がつくられて賑わいを見せるが
晩秋のこの時期は寂しい眺めに変わっている・・・貴船川は賀茂川の支流です
<左 源 太>
有名な料理店もご覧の通りです、姉妹店の右源太は営業している
叡山電車沿線の「もみじのトンネル」は、紅葉の名所になっている この紅葉を見たくなり、貴船口から出町柳まで乗車したが、良い写真は撮れなかった
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次回は、京都の夜、祇園、先斗町辺りを紹介します!!
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京都の秋 2010(5)<洛北・大徳寺塔頭、高桐院>★ [京都の秋]
京都の秋 2010(5)
<洛北・・大徳寺塔頭、高桐院>
臨済宗大徳寺派の大本山・大徳寺は、京都でも有数の規模を誇る禅宗寺院
貴族、大名、商人、文化人、幅広い層の保護を受け、千利休など茶人との関係も深い
また一休宗純、沢庵宗彭など、多くの名僧を輩出した事でも知られている
この記事では、21か所の塔頭のなかで紅葉の名所の「高桐院」を紹介します
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大 徳 寺
<三 門>
総門を入り西に進むと、勅使門、三門が右側に見えて来る
千利休は自身の木像を三門の上層に安置したために、豊臣秀吉の強い怒りを買い 切腹させられたという伝えが残されているが、他にも諸説があるようだ
<石畳の道>
大徳寺の境内は石畳の道が続き、大寺院らしい雰囲気をつくり出している
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芳 春 院
<山 門>
前田利家の正室(まつ)が建立、自身の法号をとって芳春院と名付けた
加賀百万石・前田家の菩提寺、院内には呑湖閣、枯山水庭園があるが拝観は次回
<石畳の参道>
長い参道の両脇には手入れされた植木が並び、楓の色を引き立てている
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大 仙 院
国宝の本堂と名勝枯山水庭園で知られるが、院内はすべての場所で撮影禁止
フランスではルーブル博物館の展示品、教会内部なども撮影OK、なんとも閉鎖的です
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高 桐 院
<参道と唐門>
細川幽斎の長子忠興によって慶長6年(1601)に建立された大徳寺の塔頭の一つ
JR東海のコマーシャル「そうだ京都行こう」に、2度も取り上げられている 2010年の初夏には、この敷石道が放映されていた
<客殿前の庭園>
「そうだ京都行こう・1996年秋編」では、庭一面に敷き詰められた落ち葉を使っていた
<落ちモミジ>
庭の隅に埋められた瓦と落ち葉のコラボレーションが美しい
<客殿から見た紅葉>
客殿を囲むように、楓樹が配され見ごろを迎えていた
<襖絵・吉祥の実>
襖に、南天、万両、千両、百両などが、背の高い順に絵が描かれていた
右は、源光庵で撮った百両の写真・・・百両、十両、一両が有るのを初めて知った
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大徳寺門前
<寿司処・いちま>
大徳寺の門前には、精進料理、大徳寺納豆で有名な「大徳寺一休」があるが
私たちは、京の寿司処「いちま」で昼食・・・その味は逸品でした
(左):私は福井から取り寄せた「鯖寿司」 (右):妻は「京ちらし」でした
次回は、上賀茂神社、貴船神社などを紹介します!!
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京都の秋 2010(4)<洛北・光悦寺~源光庵>★★ [京都の秋]
京都の秋 2010(4)
<洛北・・光悦寺・源光庵>
今回の「京都の秋」のなかで、最も見たかったのは鷹が峰の二つの寺の紅葉
目的の「光悦寺」と「源光庵」は、私の期待を裏切らない見事な紅葉で迎えてくれた
多少混雑はするが、観光バスが押し寄せない静かな環境の中で楽しむ事ができた
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光 悦 寺
本阿弥光悦の住居跡に再建された日蓮宗の寺院
光悦は家業の刀剣鑑定、研磨のほか、多くの芸術に秀いでた江戸初期随一の文化人 住居には、蒔絵、絵画、陶芸、書道などの職人を住まわせ芸術村になっていたそうだ
<外の参道>
山門の外側(手前)と内側(奥)には、美しい石畳の道が続く
<内の参道>
この参道に、モミジの落ち葉が敷き詰められた時が最も美しいそうだ
<光 悦 垣>
垣の形が牛が寝ている姿に似ている事から、「臥牛垣」とも呼ばれている
<大 虚 庵>
境内に建つ茶室と紅葉、元は光悦の居室であったそうだ
<鷲 が 峰>
鷹峰三山(鷹が峰、鷲が峰、天が峰)を望む、素晴らしい景勝地にある
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源 光 庵
源光庵は曹洞宗の寺院、寺の由緒、縁起は長くなるので省略しますが 養源院、宝泉院とともに、伏見桃山城の遺構を移した血天井の寺としても知られている
私の主目的は「悟りの窓」と「迷いの窓」、前回は撮影に失敗したので再チャレンジです
<悟りの窓>
この窓は、「禅と円通」の心を表し、円は大宇宙を表現していると言う
<迷いの窓>
角型に、「人間の生涯」を象徴し、生老病死の四苦八苦を表していると言う
<二つの窓>
二つの窓の前には、拝観者が並び思い思いに窓の外を眺めている
<窓辺の紅葉>
(左):窓の名は知らないが、禅宗寺院の趣がある
(右):書院のガラス戸に写る紅葉が美しい
<庭園の紅葉>
北山を借景にした枯山水庭園、奥の紅葉が一段と冴えて美しい
東隣りに、吉野太夫ゆかりの寺「常照寺」がある、紅葉が美しい寺だが今回はパス
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しょうざん(庭園)
ここは、鷹が峰の山麓、紙屋川の沿ってに広がる35000坪のリゾート 染織工芸館、京料理店、そして西洋ガーデン、結婚式場など多くの施設が揃っている
前回も紅葉の時期に来ているが、今年はそれ以上に美しい紅葉に巡り合えた
<日本庭園>
庭園の入口にあった、大きなカエデの紅葉が見ごろを迎えていた
<福 徳 門>
門を覆うようなカエデ、落ちもみじが屋根などに積り辺りを朱色に染めていた
<庭園の小路>
訪れる人も少なく整備が行き届いた庭園を、ゆっくりと散策をした
<峰 玉 亭>
園内には見事な北山杉が有ったが、残念ながらアップできる写真がない
<園内の景観>
落ちもみじが流れる小川、そして絨毯を敷き詰めたような落ち葉の林が美しい
次回は、大徳寺とその塔頭「高桐院」を紹介します!!
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京都の秋 2010(3)<洛西・龍安寺~北野天満宮> [京都の秋]
京都の秋 2010(3)
<洛西・・龍安寺~北野天満宮>
この日は、洛北・鷹が峰にある源光庵、光悦寺が一番大きな目標
鷹が峰に向かう途中、石庭で有名な龍安寺と、そして北野天満宮に立ち寄った
いずれも東福寺、永観堂などのように、紅葉の名所として知られた存在ではないが
京都の紅葉を愛でる人たちは、その良さを推奨できる所でした!!
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神 泉 苑
宿泊しているホテルから堀川通りを北上すると、二条城の手前に神泉苑が有る 2月5日の記事でも紹介したが、ここは平安時代にできた日本最初の庭園の一部です
車を走らせている時に思いだし、早速立ち寄った!!
<日本唯一の恵方社>
池の傍にある小さな青い屋根が恵方社、今年の恵方に向けられている
社の下の円盤石を回し恵方に向ける・・・今年は庚寅(北北東)です
<池に架かる橋>
法成就池に架かる朱塗りの成就橋が、往時の風情を偲ばせている
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龍 安 寺
龍安寺は、徳大寺家の別荘を宝徳2年(1450)に管領細川勝元が譲り受けて 妙心寺の義天玄承を開山として創建された臨済宗妙心寺派の寺院
鏡容池に写る紅葉が美しいとの情報で、急遽予定に追加をして龍安寺を訪れた
<石段と庫裡>
石段を上がると重厚な構えの庫裡がある、左に進むと石庭に行ける
<石 庭>
庭を眺める一人の外国人女性・・・印象に残る姿でした
朝の9時25分、修学旅行生が帰った後の、つかの間の静かなひと時でした
<方丈の紅葉>
方丈奥の紅葉、石庭の眺めに妨げになられない場所に配されている
<西 源 院>
龍安寺の塔頭、庭を見ながら精進料理(湯豆腐)が頂けるそうだ
<鏡 容 池>
池の周囲に植えられたモミジは、正に見ごろを迎えていた
池に写る紅葉は水草に遮られていたが、それでも日の光を受け輝いていた
<紅葉画像・2点>
鏡容池の周囲に植えられたモミジを撮影
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北野天満宮
菅原道真を祭神として祀る、王城鎮護の社として創建された神社
境内には、豊臣秀吉が京都守護のために築いた「御土居」の一部が保存されている 御土居の下を流れる紙屋川の両岸が紅葉の名所、近年公開されることになった
<本 殿>
<御 土 居>
土居の展望台から見た景観、紅葉の進み方は木によって違いが有るようだ
<紙屋川に架かる橋>
御土居の下では日照が不足する為なのか、紅葉の進み具合が遅いようだ
梅林の茶店で抹茶と「老松」の菓子を頂く、入園料にセットされていた
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上 七 軒
この辺りは、お茶屋や商店が軒を連ねる祇園と並ぶ京都の花街
(左):京つけもの店「もり」・・妻は土産に買っていた (右):町屋の家並み
(左):お茶屋さん「大まさ」と老舗菓子店「老松」
(右):老松の店先、以前買った「夏柑糖」は美味しい菓子でした
次回は、楽しみにしていた「紅葉の寺」を紹介します!!
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京都の秋 2010(2)<東山・高台寺~知恩院> [京都の秋]
京都の秋 2010(2)
<東山・・高台寺~知恩院>
前回に続いて、東山の高台寺、円山公園、そして知恩院の記事を紹介します
この日は、歩け、歩け!で最後は三条大橋を渡り、先斗町から祇園白川までUターン
食事をしてホテルに戻ると、歩数計の数値は何と21400歩を記録していた!!
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高 台 寺
<表 門>
豊臣秀吉の正室・北の政所が秀吉の菩提を弔うために創建した寺院
久しぶりに、高台寺の紅葉を見たくなり訪れたが、少し時期が早かったようだ
<高台寺の庭園>
東山を借景にした、美しい池泉回遊式庭園
ねねの道では、高台寺拝観の呼び込みが行われていたが、これには違和感を覚えた
<ライトアップの元祖>
初めて池に写る紅葉のライトアップを見た時、その美しさに感嘆をしたが
今では、多くの寺院や庭園でライトアップが行われ、京都の夜の風物詩になっている
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円山公園
<祇園枝垂れ桜>
円山公園に入ると、目前にクレーン車のブームと籠が見えてきた
見ると枝垂れ桜の剪定作業を行っているようだ、植藤造園の人たちだと思われる
<植藤造園>
現在の枝垂れ桜は、桜守の佐野籐右衛門さん(植藤造園)が育て植えかえた2代目
嵯峨野大覚寺に向かう途中に有る植藤造園では、園内の桜を見る事ができる
<円山公園の庭>
円山公園は、祇園枝垂れ桜をはじめ、京都の桜の名所として知られているが
東山を借景にした、池泉回遊式庭園の紅葉も美しい
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知 恩 院
<壮大な三門>
浄土宗総本山、宗祖法然上人が設けた坊舎に始まり、上人が入寂した地でもある
寺領内に大小百を越える伽藍を構える大寺院、三門はわが国最大の大きさ
<国宝・三門>
楼上には釈迦牟尼仏像や十六羅漢像が安置され、荘厳な雰囲気に包まれている
特別拝観をしている期間には、三門楼上に上がり仏像の拝観が事ができる
<石段(男坂)>
三門から御影堂に向かう急な石段、その横には女人坂がある
(左):三門から境内に上がる石段 (左):石段の上から三門の下を見下ろす
<御 影 堂>
来年の3月27日から1か月間、法然上人800年大遠忌法要が行われる
御影堂の奥では、法要に合わせ大きな建物の建築中で奥には進めなかった
<手 水 舎>
御影堂の天井には、知恩院七不思議のひとつ「左甚五郎の破れ傘」が有るが
残念ながら、視力の弱い私には見えなかった
<池の紅葉>
池の回りにある紅葉が美しい、奥に見えるのは経蔵です
池の後ろの坂を登ると、NHKの除夜の鐘に登場する日本一の大鐘楼が有る
<友 禅 苑>
華頂道の途中に有った坊舎の庭園らしいところ、しかし入る事は出来ない
<古 門>
前方の奥は三門左に建つ黒門、この道は知恩院の山号から華頂道と言われている
通りには知恩院の坊舎、そして華頂女子中高学校、短期大学が建ち並ぶ
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白川の流れ
<白川と柳並木>
ここは、京都で知られた柳の美しいところ、TVのロケ地にもなっている場所
しかし、晩秋の時期で緑の柳も色あせて見える
<一本橋(石橋)>
近くに有った立て看板には、比叡山で阿じゃ梨の千日修行を終えた行者が
尊勝院の元三大師に報告し、京の町に入洛するときに最初に渡る橋と記されていた
<古川町商店街>
商店街に有ったTV番組のポスター、買い物シーンをここで撮影している
シャッターが閉まった店が多く、さびれた感じの通りでした
次回は、龍安寺、大徳寺、高桐院などの紅葉を紹介します!!
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ここのところ忙しく、皆さまへの訪問が遅れがちですが、どうぞご容赦ください
所用が有り27日から3日間は大阪、神戸行きです、従ってこの記事は予約投稿です
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