新春 鎌倉さんぽ(2)<長谷寺の朝> [神奈川の旅]
新春 鎌倉さんぽ(2)
<長谷寺の朝>
今回の鎌倉巡りは1泊2日のゆとり旅、由比ヶ浜に近い旅館を朝9時に出発し
江ノ電を使用せず、ひと駅歩き約30分後に目的の長谷寺に到着
長谷寺には何度も訪れているが、このような早い時間は初めての経験です
清々しい朝の境内をゆっくり歩き諸堂に参拝、約1時間半も過ごした
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
<撮影日:1月8日>
<長谷観音>
大和長谷寺(奈良県桜井市)の開基である徳道が、養老5年(721)に楠の大木から
二体の十一面観音を彫り、その一体を本尊としたのが大和長谷寺、そして
もう一体を海に流したところ15年後に三浦海岸に流れ着き、鎌倉の長谷寺が創建された
海光山慈照院長谷寺(長谷観音)
徳川家康により伽藍の修復を受け、真言宗から浄土宗に改宗している
大和長谷寺は真言宗豊山派の総本山、花の寺として知られ人気の高い寺院です
妙智池
石灯篭の映り込みを撮影する
放生池
散り残る紅葉
紅葉の下に春の便り・ロウバイ
和み地蔵
良縁地蔵
観音堂
大和長谷寺と同様に、右手に数珠と錫杖、左手に水瓶を持つ長谷寺形式
妻は、大和長谷寺の十一面観音に魅せられ、今まで5度以上も参拝に行っているが
鎌倉長谷寺の十一面観音も同様に崇拝している、像高9.18メートルの巨像です
本尊・十一面観世音菩薩
長谷観音に参拝し、観音ミュージアムに入館したが撮影禁止で写真はない
阿弥陀堂
観音堂の右隣にある阿弥陀堂、浄土宗の本尊である阿弥陀如来坐像を中央に
そして、脇侍には十一面観音立像、如意輪観音半跏像を安置
この十一面観音は、観音堂の本尊十一面観世音菩薩の前立であったように思うが?
阿弥陀三尊像
阿弥陀三尊の脇侍は観音菩薩と勢至菩薩、ここでは如意輪観音が脇侍です
海光庵で小休止
時間はたっぷりある、甘酒をいただき小休止することにした
由比ヶ浜の海
長谷寺の院号は海光山、まさに朝日で海が光っていた
出世大黒天堂
鎌倉江の島七福神めぐりで紹介済みです(1月12日公開)
さわり大黒
福徳弁財天堂
弁財天
書院の枯山水庭園
大黒天堂に隣接する書院に入ると、見事な枯山水庭園でした
書院では写経、写仏を行っている
弁天窟
朱塗りの鳥居の奥は弘法大師が参篭した弁天窟、何度も入っているので省略です
鎌倉の宿わかみや
江ノ電由比ヶ浜駅から徒歩5分、全室海に面し海岸まで2分
宿泊料金はリーズナブル、温泉もあり、料理・サービスも上々、3回利用している
正月飾りと永久百首
我ひとり 鎌倉山を越え行けば 星月夜こそうれしかりけれ(藤原実成女)
次回は、新春鎌倉さんぽ(3)<鎌倉~江の島>を紹介します
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
新春 鎌倉さんぽ(1)<北鎌倉の古寺> [神奈川の旅]
新春 鎌倉さんぽ(1)
<北鎌倉の古寺>
鎌倉江の島七福神めぐり(前記事)を兼ねた、古都鎌倉の寺社巡拝
自宅から北鎌倉まで往復すると4時間以上、高齢の私たちには日帰りが無理になった
そこで由比ヶ浜に近い旅館を予約し2日間の予定で歩いたが、その歩数は
2日間共に13500歩以上、宿泊は正解でしたが、それでも疲れと道連れでした
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<撮影日:1月7日>
<北鎌倉駅>
午前11時、新春の鎌倉さんぽのスタートです
<松岡山東慶寺>
弘安2年(1285)鎌倉幕府第8代執権、北条時宗の夫人覚山尼が創建
鎌倉尼五山の中で現存する唯一の寺院で、明治35年(1902)まで男子禁制であった
本堂(泰平殿)
かつて女性から離婚できなかった時代、縁切り寺、駆け込み寺として
明治に至るまでの約600年間、縁切り法を守り女性を救済していた
本尊 釈迦如来坐像
重用文化財の聖観音菩薩立像を安置する松岡宝蔵は、月曜休館で拝観できず
露座の金仏「釈迦如来坐像」
朝の11時過ぎ、入山者の姿は少ない
鐘 楼
周辺の梅の木には白い斑点模様、清掃をしていた女性に聞くとウメゴケです
ウメゴケ(梅苔)
境内の花「スイセン」
境内の花「十月桜」
境内の花「ロウバイ」
境内の花「木瓜」
---------------------------------------------------------------------------------
<金峰山浄智寺>
北条時頼の三男を弔うため、弘安4年(1281)に創建、鎌倉五山第四位
臨済宗円覚寺派に属する、最盛期には七堂伽藍を備え塔頭も多かったと言う
石橋が架かる小さな池の左奥に、鎌倉十井のひとつ「甘露の井」がある
参道の石段
すり減った鎌倉石の石段、浄智寺で最も古寺の風情を感じる参道です
石の質が柔らかい官倉石、石段の凹凸が長い歴史を物語っている
前方の山門は鎌倉で唯一の中国式楼門、花頭窓の上部に梵鐘がある
仏殿(曇華殿)
仏殿の正面奥に、本尊の三世仏が安置されている
三世仏
左から、阿弥陀如来(過去)、釈迦如来(現在)、弥勒菩薩(未来)です
高野槙の大木
書院の庭園
竹林ごしに庭園を撮影、竹の種類は何なのか、実に細い
布袋尊像
福徳円満の神と知られる布袋尊、境内裏手の洞窟に安置されている
前記事の「鎌倉・江の島七福神巡り」でも紹介している、背後にも仏像「次」
洞窟の仏像
仏像の名は不明ですが、布袋尊は弥勒菩薩の化身です
浄智寺の出口
浄智寺の左手の坂を上ると源氏山、そして銭洗い弁天に行ける
境内の花「三椏」
境内の花「ニホンスイセン」
境内の木の実「千両?」
<ランチタイム>
和菓子司 三ヶ月堂「花月」
浄智寺から鎌倉街道を鶴岡八幡宮に向かう途中、建長寺に近いこの店で昼食
白玉ぜんざい
高齢の私たちには適量、たまにはこのような甘いものの昼食も良い
スイセンの花を添えるサービス、妻は自宅に持ち帰り細やかな活花にした
次回は、新春鎌倉さんぽ(2)<長谷寺>を紹介します
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
鎌倉江の島七福神巡り [神奈川の旅]
鎌倉江の島七福神巡り
隅田川七福神2回、浅草七福神、谷中七福神、川越七福神、青梅七福神
そして、昨年は七福神巡りの発祥と言われている山手七福神(目黒)を巡ったが
私たち夫婦は共に卒寿が過ぎた、そこで鎌倉江の島七福神巡りで締めにしようと
鎌倉市内に宿をとり2日間の巡拝、年相応に厳しい疲れが残った正月でした
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<1日目:1月7日>
<はじめに>
東慶寺、浄智寺、鶴岡八幡宮、そして早朝の長谷寺などで撮った写真は多いが
この記事では七福神巡りのみ、後日改めて鎌倉散策記を紹介します
布袋尊「浄智寺」
<福徳円満>
東慶寺と山を挟んだ谷戸に建つ寺院、周辺には円覚寺、建長寺など禅宗の寺院が多い
宗派:臨済宗円覚寺派・鎌倉五山第四位 寺号:金宝山浄智寺 本尊:三世仏坐像
鐘楼と参道
すりへった鎌倉石の参道が古刹の佇まいを見せている
布袋尊石像
境内裏の洞窟に等身大の布袋尊像を安置、宝がそこに有るよと指をさしていると言う
「お腹をなでて下さい元気が貰えます」と記載、唯一手が触れられる七福神です
旗上弁財天「鶴岡八幡宮」
<諸芸成就>
鎌倉武士の守護神、鎌倉幕府の初代将軍源頼朝ゆかりの神社として知られている
祭神は、応神天皇(15代)、比売神、神功皇后(応神天皇の母)の三柱
境内には白旗神社、若宮などの摂末社が多く、参拝に訪れる人が多い
旗上弁財天社
源頼朝が平家滅亡を祈願したとされる弁財天、源氏池の中の島に有る
後で知ったが弁財天は国宝館に安置、国宝館に立ち寄るべしでした
弁財天の社殿
扉は閉まったまま、参拝をしたが身代わり弁財天が有るのかは不明
毘沙門天「宝戒寺」
<勝運来福>
後醍醐天皇の勅命により、足利尊氏が北条家ゆかりの地に建立した古寺
宗派:天台宗 寺号:金龍山釈満院円頓宝戒寺 本尊:地蔵菩薩
宝戒寺社殿
萩の寺として知られているが、参道も境内も刈り込まれ春を待つ状態です
本堂内で参拝
本堂の正面に本尊の地蔵菩薩、左に毘沙門天を安置、右手には慈母観音菩薩
朱印を受ける人たちが堂内に並び30分待ちでしたが、近くで参拝できた
寿老人「妙隆寺」
<長寿延命>
鍋かむりで知られるという日親ゆかりの寺院、宝戒寺から小町大路を南に約5分
宗派:日蓮宗 寺号:叡昌山妙隆寺 本尊:釈迦牟尼仏
妙隆寺本堂
近くの小町大大路に、日蓮上人の辻説法跡がある
欅一本造りの寿老人を安置
恵比寿尊「本覚寺」
<商売繁盛>
源頼朝が鎌倉幕府を開府する際、裏鬼門に当たる当地に戎堂を建てたのが始まり
佐渡配流から帰った日蓮上人が、戎堂に滞在し辻説法などを行ったという
宗派:日蓮宗(天台宗を改める) 寺号:妙巌山本覚寺 本尊:釈迦三尊
鎌倉えびす
正月1日~3日は「初えびす」、1月10日は「本えびす」、商売繁盛、家運隆盛
縁結び、五穀豊穣を願う人たちで賑わうが、この日1月8日は静かでした
福笹の飾り
福娘が出て縁起物を販売するが、この日は売店はを閉鎖、福にぎりを買った事がある
<2日目:1月8日>
大黒天「長谷寺」
<出世開運>
鎌倉の寺社巡りをすると、長谷寺には欠かさず参拝に訪れている
大和長谷寺と同時に刻まれた十一面観音の尊像に、妻が深く帰依している
宗派:浄土宗単立寺院 寺号:海光山慈照院長谷寺 本尊:十一面観音立像
大黒堂
下境内の放生池近くに大黒堂が建つ、以前は上境内の観音堂の左にあったはず
東日本最古の大黒天は宝物館に移され、今は新しい像に入れ替わっているようです
さわり大黒
福禄寿「御霊神社」
<家禄永遠>
鎌倉幕府が開府する前、この地を治めた鎌倉権五郎景政を主祭神とする神社
景政は武勇の誉れ高く、源義家に従い後三年の役にも参戦している
奇祭「面掛行列」
天狗、鬼、翁などの面をかぶった男たちが町を練り歩く奇祭がある
その十面の中の一つが福禄寿、神奈川県の無形民俗文化財に指定されている
宝蔵庫
布の幕で内部を見れず拝観料(100円)払い内部へ、面掛行列の面が並んでいる
福禄寿は小さな厨子に納まっていたが、ここにも幕があり私の眼では確認できない
江島弁財天「江の島神社」
<金寶富貴>
江戸時代は弁財天信仰が盛んで多くの庶民が参詣し、岩本院江島寺と号していたが
明治の神仏分離により、仏式を廃して神社となり「江島神社」と改称した
廃仏毀釈により、三重塔や多くの仏像を破壊、僧侶は全員僧籍を離れ神職になった
辺津宮
江島寺の下の坊は辺津宮、上ノ坊、奥ノ坊も中津宮、奥津宮と神社に変わった
辺津宮に参詣する人は多いが、江島神社発祥の弁天堂に参る人は少ない
奉安殿(弁天堂)
安芸の宮島、近江の竹生島と共に日本三弁財天の一つ
八臂弁財天、妙音弁財天の二体を安置、中津宮のすぐ左に有る(拝観料200円)
七福神巡り色紙
次回は、東京ぶらり散歩<神田~日本橋>を紹介します
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
後で
古都鎌倉散歩(6)<鶴岡八幡宮hか> [神奈川の旅]
古都鎌倉散歩(6)
<鶴岡八幡宮 ほか>
古都鎌倉散歩、年を越して6回記事を綴りましたが、このブログで終了です
今回の鎌倉旅行は、往復4時間以上も掛かる乗り物での移動を苦に
ゆっくり鎌倉を楽しみたいとの理由で宿泊旅行にしたが、高齢の私たちには正解
江の島鎌倉七福神巡りをやり残しているが、その時も1泊旅行で計画したい
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<旅行日:2017年12月7日>
<鶴岡八幡宮>
鎌倉幕府初代将軍源頼朝ゆかりの神社、鎌倉武士の守護神として崇拝され
徳川家康の守護もあり、鎌倉を代表する名所として知られている
この日も、境内を歩いているとアジア系の観光客が多く、外国語が飛び交っていた
本宮と舞澱
太鼓橋から撮ったが、本宮、舞澱の二つが撮れるのはこの場所のみです
舞澱から本宮
大石段の左に倒伏した大銀杏の株が有るが、ヒコバエが1本大きく伸びていた
本宮(上宮)
疲れたので妻と石段の下から参拝、左隅に銀杏の木が見えます
旗上弁天社と源平池
雪囲いをした冬牡丹の展示があれば見る予定でしたが、始まっていなかった
小町通り
若宮大路から小町通りを、ぶらぶら歩き鎌倉駅へ
欲しい物がない私たちは通り過ぎるだけですが、ここにもアジア系の観光客が多い
ランチタイム
朝食(鎌倉の宿)の量が多く、軽い食事にしたいと喫茶店へ
頼んだのはホットケーキとトースト(次の写真)ですが、それでも量が多い
<鎌倉の古寺>
英 勝 寺
鎌倉唯一の尼寺、海蔵寺から鶴岡八幡宮に向かう途中に立ち寄ったが休日
今まで拝観したことがなく残念、木曜日は拝観休止でした
寿 福 寺
臨済宗建長寺派、友人たちと歩いた鎌倉五山巡拝(10月11日)で
訪れているので、コメントは省略します、妻を案内のみ
<江ノ電>
2日間の古都鎌倉散歩の予定を終了し家路に、JR横須賀線で帰れば早いが
釜揚げシラスを買いたいと妻が言うので、江ノ電に乗って遠回りです
鎌倉高校駅(2013.1.30 撮影)
5年前の1月、ホームのベンチからのんびり海を眺めていたのを思い出し
下車をする予定でしたが、観光客が多く落ち着かないので断念
鎌倉高校前の踏切(5年前)
この踏切がアニメ(作品は不詳)に使われ、アジア系の若者が多いようです
湘南しらす店
釜揚げシラスを買いに、江ノ島駅で下車をしてこの店へ、今年は収穫量が少なく
1人2パックまで、孫を連れ江ノ島水族館へ行ったときにも立ち寄っている
この写真も5年前です
湘南モノレール(大船駅)
小田急電車で帰ればよいものを、好奇心に誘われ大船駅までモノレールに乗車
江ノ島駅にはエレベータがなく階段を約100段、聞くと工事中との返事でした
2017年から2018年、年をまたいだ古都鎌倉散歩はこの記事で終章です
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
古都鎌倉散歩(5)<古寺を巡る> [神奈川の旅]
古都鎌倉散歩(5)
<古寺を巡る>
昨年の12月初めに、古都鎌倉を歩いたブログの公開がひと月も以上遅れ
新年を迎えました、ここで紹介する瑞泉寺と海蔵寺は花の寺として知られていますが
また紅葉の名所です、季節外れの記事になりましたが、あと1回続きます
今年も所用が多くブログ公開と訪問が遅れますが、ご容赦をお願い致します
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
<旅行日、2017年12月7日>
<錦屏山 瑞泉寺>
瑞泉寺は、鎌倉幕府の重臣である二階堂氏が紅葉ヶ谷と呼ばれる山間に
夢想礎石を招き、嘉暦2年(1327)に堂宇を建て創建したのが始まりと言う
鎌倉随一の花の寺として知られていますが、紅葉も美しい古寺です
瑞泉寺山門
参道の石段を上がると、落ち着いた構えの山門がある
境内から山門
三方を山に囲まれ木立も多く、静寂を感じる寺院です
本堂(仏殿)
銅板葺き二重屋根の本堂、宗派は臨済宗円覚寺派、本尊は釈迦如来です
前回(7年前)は芙蓉の花が境内を覆ていたが、この日は根元まで剪定していた
本堂・庫裡・書院
訪れた時間が早いのか(10時前)、参拝者に出会ったのは2名のみでした
瑞泉寺の石庭
夢想礎石が作庭したと伝わる、鎌倉で最も古い庭園
凝灰岩を削り谷戸の水を引いた貯清池、大きな洞窟は修行の天女洞です
本堂背後の紅葉
鎌倉の寺院でも山間に位置するため、紅葉は終わりに近い状態でした
<扇谷山 海蔵寺>
海蔵寺は小さな寺院ですが、四季を通じて草花が絶えない花の寺として人気が有る
9月に訪れたことが有るが、ハギの花が山門前の石段を覆い尽くしている
この日目的は、境内唯一のモミジ(鐘楼前)ですが境内の佇まいに合い美しい
本 堂
建長5年(1333)、鎌倉幕府六代将軍宗尊親王の命によって創建された
宗派は臨済宗建長寺派 本尊は薬師如来です
庭 園
本堂の裏手には、心字池の庭園が有るが非公開です
洞窟から本堂
十六ノ井(外側)
境内の小道を通り抜け、仏殿の裏手に行くと洞窟内に掘られた井戸がある
十六ノ井(内部)
洞窟内には、整然と井戸が16並んでいる(直径70㎝、深さ50㎝ほど)
仏殿(境内の右側)
本尊の薬師如来、脇侍に日光・月光菩薩を安置、写真を撮り忘れる
鐘楼と紅葉
千両の赤い実
底脱の井
鎌倉十井のひとつ、保存状態が行き届いている
鎌倉駅の方向へ
海蔵寺を出て、英勝寺・寿福寺・鶴岡八幡宮へ向かう
次回は、古都鎌倉散歩(6)<鶴岡八幡宮ほか>を紹介します
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
古都鎌倉散歩(4)<建長寺・長谷寺> [神奈川の旅]
古都鎌倉散歩(4)
<建長寺・長谷寺>
明月院(前記事)の拝観を済ませた後は、浄智寺を経て北鎌倉駅に戻る予定でいたが
街道に出るとバス停に路線バスが到着、それでは建長寺に行こうと予定を変更した
妻は、建長寺は初めてで、長谷観音は鎌倉に行くと必ず立ち寄る寺院です
この日は鎌倉に宿泊するため、2時間かけて自宅に戻る必要が無く行動に余裕が有る
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<旅行日:12月6日>
<建長寺>
臨済宗建長寺派の大本山、建長5年(1253)北条時頼によって創建された
日本最初の禅宗道場で、三門、仏殿、法堂が一直線に並ぶ伽藍配置になっている
総門(巨福門)
扁額の巨福山は建長寺の山号、正式寺名は巨福山建長興国禅寺です
三門(山門)
安永4年(1775)に建立された銅板葺きの二重門、重量感のある三門です
仁王像などを置かない簡素な造りは、禅宗の世界を体現させていると言う
柏槙の古木(仏殿前)
建長寺が創建された年に植えられたと言う、760年以上の歳月を経ている
柏槙(ビャクシン)は、禅宗寺院の象徴の木だと言う
本堂の本尊
大きな地蔵菩薩坐像を安置、本尊の地蔵菩薩は珍しい
境内の紅葉
背後は本堂の伽藍です
方丈庭園
<長谷寺>
大和長谷寺(奈良県桜井市)の開基である徳道が、養老5年(721)に楠の大木から
2体の十一面観音を造り、その1体を本尊としたのが大和長谷寺であり
もう1体を海に流したところ15年後に三浦海岸に流れ着き、鎌倉の長谷寺が創建された
本堂(観音堂)
正式名は海光山慈照院、長谷観音とも呼ばれている、徳川家康により伽藍の修復を受け、真言宗から浄土宗に改宗している
大和長谷寺は真言宗豊山派の総本山、花の寺として知られ人気の高い寺院です
本尊・十一面観世音菩薩
奈良の長谷寺と同様に、右手に数珠と錫杖、左手に水瓶を持つ長谷寺形式
妻は、奈良長谷寺の十一面観音に魅せられ、度々お参りに行っているが
鎌倉長谷寺の十一面観音も同様に崇拝している、像高 9.18メートルの巨像です
阿弥陀堂
良縁地蔵
和み地蔵
布袋尊
見晴台からの眺め
<御霊神社>
長谷寺の駐車場を通り抜け、妻を御霊神社に案内、江の島鎌倉七福神の福禄寿が有る
境内を覆うタブノキは樹高20メートル、推定樹齢約350年の古木です
江ノ電(鳥居前)
神社の鳥居前は江ノ電の撮影ポイント、極楽寺のトンネルが先に見えます
江ノ電の線路と住宅
御霊神社から長谷駅に向かう途中、線路際の住宅(矢印)を見て驚く、住んでいる人は勿論、郵便物、新聞配達も、線路を渡らないと住宅に行けない
その為か枕木は露出させず砂利が敷いてある、線路の花鉢も見事です
<鎌倉の宿>
江ノ電由比ヶ浜駅、和田塚駅から徒歩5分、全室由比ヶ浜に面し海岸まで3分、ローケーションがよく、宿泊料金はまずまず、温泉も有り、サービスも満点です
2年半前に妻の4姉妹を案内したが、年を重ねた高齢者の鎌倉旅行には最適です
永久百首 藤原実成女
我ひとり 鎌倉山を 越え行けば 星月夜こそ うれしかりけれ
ワインで乾杯
温泉に入った後は食事、ワインで乾杯し、鎌倉ビールを追加する
熱海の温泉
タンクローリー車で温泉を輸送、まぎれもなく鎌倉の温泉宿です
ごあいさつ
この記事で、2017年のブログを締めさせて頂きます
今年1年のご厚誼、有難うございました、どうぞ佳い年をお迎えください
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
古都鎌倉散歩(3)<明月院> [神奈川の旅]
古都鎌倉散歩(3)
<明月院の丸窓>
紫陽花寺として知られる明月院は、東慶寺と共に拝観者が多い北鎌倉の寺院です
妻の4姉妹を案内してから2年半ぶりに訪れると、本堂の前は人の列
何事かと見ると丸窓の撮影です、何時からこのようになったのかは不詳ですが
以前と対比するために、丸窓の在庫写真を集めて、この記事をまとめました
----------------------------------------------------------------------------------------------------------
<旅行日:12月6日>
<福源山明月院>
臨済宗建長寺派の古寺、鎌倉幕府第5代執権北条時頼(時宗の父)の墓所が 境内にあるが、明月院の由緒などの紹介は控えます前方に総門があるが通行止め、門の手前を左に入ると拝観口がある
明月院山門
山門に続く鎌倉石の参道、初夏になると参道の両側はアジサイに覆われ カメラマンの撮影スポットになるが、今はご覧の状態です
本堂(方丈)
私たちは本堂内に上がり参拝したが、お参りする人は少ないが・・)(次)
方丈前の行列
本堂の前まで来ると、驚いたことに丸窓を撮影するのに20人ほどが行列 予想をしていなかったので正にビックリポン、並ぶのは苦手ですが列の後に従った
さる1号さんのブログを拝見すると、休日のためか行列は山門の外まで続いている
丸窓の在庫写真を集め、今回と過去を比較しました
今年の丸窓(2017.12.6)
折角来たので10分以上並んでようやく撮影、室内の活け花は見事でした 本堂背後の庭園は日陰になっていたので、入るのを断念した
7年前(2010.9.14)・お茶を一服
7年前の秋は拝観者の姿は1人もなく、住職に上がってお茶をと勧められ室内へ お茶とお菓子(矢印)の用意がり、遠慮なく頂戴した
そして妻の後ろ姿(次の写真)も撮影したが、今は中に入れない
5年半前(2012.6.14)・紫陽花の季節
この年は、紫陽花と本堂背後の花菖蒲を見に行ったが、拝観者の多さに比べ 丸窓を撮影する人は私を含め数人程度、人気が出た要因は何なのか?
2年半前(2015.5.19)・撮影者は少ない
妻の4姉妹を新緑の明月院に案内、窓の障子を見たのは初めてでした
7年前の源光庵(2010.11.18)
京都鷹峯「源光庵」の本堂には、禅の境地を表す二つの窓がある 丸窓「悟りの窓」、角窓「迷いの窓」で、特に紅葉の時期は拝観者が多くなるが それでも7年前は4・5名ほど、最近は窓の前に並ぶ人は多いでしょう
本堂前の紅葉
開山堂
花想い地蔵
明月院やぐら
ニホンズイセン
境内の紅葉
ウサギと亀
明月院を後に
次回は、古都鎌倉散歩(4)<建長寺&長谷寺>を紹介します
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
古都鎌倉散歩(2)<円覚寺> [神奈川の旅]
古都鎌倉散歩(2)
<円覚寺巡拝>
友人たちとの鎌倉五山巡拝は、臨済宗の古刹円覚寺からスタートしたが
その日から約2ケ月、まだ青葉で有った鎌倉のモミジ、カエデは早や終盤になり
期待した円覚寺総門前の紅葉は、残念ながら見ごろを過ぎていた
今年は10月の長雨のあと低温が続いたのが、紅葉を急がせた要因でしょうか
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<旅行日:12月6日>
<瑞鹿山 円覚寺>
円覚寺は、鎌倉を代表する臨済宗の古刹、元寇の役(蒙古襲来)の 鎌倉幕府8代執権北条時宗が、敵味方双方の戦没者を追悼するため建立した寺院
元寇の役とは、モンゴル帝国と朝鮮高麗王国が2度、日本侵略をしたことを言う
三門(山門)
三門とは三解脱門「空・夢相・無願」の意、諸々の煩悩を取り払うという
京都の、知恩院、南禅寺で楼上の仏像を特別公開の日に見に行ったことが有るが 円覚寺で特別公開をしているかは不詳、十一面観音、十二神将などを安置している
仏殿(大光明宝殿)
正式名:瑞鹿山 円覚興聖禅寺 宗派:臨済宗円覚寺派大本山 創建:弘安5年(1282) 開基:北条時宗 開創:無学祖元
北鎌倉の、東慶寺・浄智寺は臨済宗円覚寺派です
本尊 宝冠釈迦如来坐像
座高2.6mの大きな仏像 脇侍に梵天・帝釈天を安置 撮影禁止の看板が無いので、後の天井画と共に撮影させてもらった
天井画「白龍図」
唐門(勅使門)
優美な曲線を描いた唐破風屋根の門、彫刻も素晴らしいが写真が無い
方丈の柏真(ビャクシン)
鎌倉市の天然記念物に指定されている巨木、臨済宗の寺院には柏真が多い
方丈前庭の百観音
百体には届かないが、30余体の石仏(観音像)を安置している
方丈前庭の紅葉
百観音の紅葉、ひとつ前の写真(左隅)のモミジです
石板に刻まれた仏像
優しい姿の仏像画、妻と観音菩薩のようだと見つめていた
方丈庭園
建武年間夢想礎石が作庭したと伝わる、心字池を取り入れた庭園 方丈とは住職が居住する場所であったが、今は各種儀式や行事に使用されている
正統院から舎利殿
正統院は円覚寺の修験道場、舎利殿はお釈迦様の仏舎利を祀っている 門内は立入禁止ですが、正月三が日と11月の宝物封入時は建物のみ公開している
舎利殿(国宝)
舎利殿は、鎌倉(神奈川県内)で唯一の国宝建造物です 同時代の国宝建造物は、東京東村山市に有るが、こちらは近くで見ることができる
妙香池
方丈庭園と共に夢想礎石が作庭した池泉庭園、秋の妙香池も美しい
仏殿と紅葉
総門の石段
石段を下りるとJR横須賀線の踏切、電車が通過する
次回は、古都鎌倉散歩(4)<北鎌倉 明月院>を紹介します
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
古都鎌倉散歩(1)<北鎌倉 東慶寺> [神奈川の旅]
古都鎌倉散歩(1)
<北鎌倉 東慶寺>
今年は自治会や老人会の仕事で拘束される日が多く、個人で行った宿泊旅行は
妻の4姉妹を案内した琵琶湖周辺のみ、ひと昔前に比べると極端に少なくなった
友人たちと鎌倉五山巡拝をしてから約2ケ月、今回は妻の願いを入れて
古都鎌倉の再訪ですが、日帰りは厳しい高齢夫婦の旅行、市内の宿を予約した
-----------------------------------------------------------------------------------------------------------
<旅行日:12月6日>
<北鎌倉へ>
富士山展望
この日のスタートは、多摩都市モノレールの砂川七番駅 JR立川駅から、南武線・横須賀線を乗り継いで北鎌倉駅に向かった
初冬の空は晴れ渡り、砂川七番駅から見る富士山は何時もより近くに見える
北鎌倉駅
<東慶寺>
松岡山東慶総持禅寺
弘安8年(1285)鎌倉幕府第8代執権、北条時宗の夫人覚山尼が創建 鎌倉尼五山の中で現存する唯一の寺院で、明治35年(1902)まで男子禁制であった
山 門
かつて女性から離婚できなかった時代、縁切り寺・駆け込み寺として 明治に至るまでの約600年間、縁切り法を守り女性を救済してきた
妻の目的
東慶寺を舞台にした時代小説を読み訪ねたかったと言うが、今回で5回以上でしょう
鐘 楼
梅の木の白い斑点、近くにいた植木職人さんに聞くと山に近い場所に多い菌だと言う
境内の参道
右手に東慶寺の本堂がある、女性たちが熱心に撮影しているのは?
紅葉と黄葉のコラボ
本堂の紅葉
冬の訪れが早く散り始めたモミジが多いなか、見事な紅葉が迎えてくれた
紅葉をアップで
本堂(泰平殿)
本尊の釈迦如来坐像を安置、拝観参拝
茶室前の花畑
花菖蒲、紫陽花、なでしこ、彼岸花など、季節の花が美しい寒雲亭の庭 10月は、紫苑、吾亦紅、秋明菊などが咲いていたが、今回はこのような状態でした
松岡宝蔵(右)
重要文化財の聖観音菩薩立像、収蔵物などを拝観する
フユザクラ
菊の名は?
参道の金仏
露座の釈迦如来坐像に見送られて東慶寺を後にする
次男の家族(11月20日撮影)
生後40日の可愛い孫、愛犬(サクラ)はのんびり昼寝、家族の一員です
前回、境内の花を見ていた時に、妻から元気な赤ちゃんが生まれたと嬉しい電話 東慶寺は、忘れられない思い出の寺になりました
次回は、古都鎌倉散歩(2)<臨済宗 円覚寺>を紹介します
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
鎌倉五山巡礼(番外)<北鎌倉 東慶寺> [神奈川の旅]
鎌倉五山巡拝(番外)
<北鎌倉 東慶寺>
この日の鎌倉五山巡拝、友人たちとの待ち合わせより1時間早く北鎌倉駅に着き
一人で東慶寺を訪ねた、妻の4姉妹を鎌倉に案内してから早や2年半
歳月の過ぎ去るのが益々早く感じるようになり、鎌倉も遠くなったと実感したが
東慶寺で花を見ていると嬉しい電話(後述)、まだまだ・老いるには早い
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
<東慶寺巡拝>
松岡山東慶総持禅寺
弘安8年(1285)鎌倉幕府第8代執権、北条時宗の夫人覚山尼が創建 鎌倉尼五山の中で現存する唯一の寺院で、明治35年(1902)まで男子禁制であった 現在は、臨済宗円覚寺派に属し、男僧の寺院です
山 門
かつて女性から離婚できなかった時代に「縁切り寺」「駆け込み寺」として 明治に至るまでの約600年間、縁切り法を守り女性を救済してきた
鐘 楼
受付を通ると左手に梵鐘、鐘楼の屋根も茅葺きです
境内の参道
参道の正面に露座の仏像、右手に東慶寺の本堂がある
本堂の門前
門前の石碑は、東慶寺開山の覚山尼を讃える歌碑です
本堂(泰平殿)
門を額縁にしたが、本堂全体の写真を撮り忘れる
本尊:釈迦如来坐像
参道の奥
6月に入ると、右側の崖、そして墓地の石垣にはイワタバコの花が咲く
参道の金仏
露座の釈迦如来坐像が参拝者を出迎えてくれます
花の寺、茶室「寒雲亭」
花菖蒲、紫陽花、なでしこ、彼岸花など、季節の花が美しい寒雲亭の庭 この日は、紫苑、吾亦紅、秋明菊などが庭を飾っていた(白い花は紫苑です)
紫苑と秋明菊
シオン(紫苑)
ワレモコウ(吾亦紅)
シュウメイギク(秋明菊)
この場所(松岡宝蔵の前)で秋明菊を見ていると、妻から嬉しい電話 次男の嫁が無事に長女を出産(4,085グラム)、東慶寺は忘れられない寺になった
秋明菊は種類が多い
ノギク(野菊)
拝観者を見送る金仏
今年は秋の訪れが早い、これからは東慶寺の境内も紅葉に彩られるでしょう
生後3週間の孫
次男夫婦の自宅で、おそるおそる抱っこです(写真・右)
次回は、昭和記念公園<錦秋の日本庭園>を紹介します
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------