奈良大和路の旅⑥<山の辺の道(1)> [奈良大和路]
奈良大和路の旅(6)
<山の辺の道(1)>
一度は歩きたいと思っていた日本最古の道、天理から三輪山の麓の桜井まで
山の辺の道を辿る事にしたが、このコースを歩くと約16kmで1日の工程
途中には、神社や古寺、そして天皇陵に古墳など歴史的な見どころも多い
そこで、少し歩きを入れ、そして要所は車で回る省エネ(手抜き)巡りをした
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(撮影は11月25日)
山の辺の道
JTBパブリッシング発行の、奈良観光ガイドブックに掲載されているのは
この場所から見た山の辺の道、背後は山そのものがご神体の三輪山
ここから写真が撮りたくて探すのに時間を要した、路傍の石碑は万葉歌碑
山の辺の道は車が入れない砂利道が多く、ここは景行天皇陵の裏側
この日のコースの終りに近い場所だが、あえて先にアップした
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石上神社
天理教本部、天理大学から一つ道を隔てた布留山の山裾に入ると
そこは鬱蒼とした樹木に覆われた、神域の雰囲気が漂ってくる森
石上神社は、「いそのかみじんじゃ」と読む
<神社の境内>
この神社は「山の辺の道」の中ほどに位置し、飛鳥時代の豪族物部氏の氏神
日本最古の神社として知られ、大和朝廷の武器庫で物部氏が守っていた
<楼門(重文)>
重層入母屋造檜皮葺で、鎌倉後期に建立された建造物
楼門を挟んで左右に並ぶ西回廊と東回廊、調和された形状が素晴らしい
楼門をくぐると神庭、正面の拝殿で参拝
石上神社の記事は、マチャさんが詳しく紹介されていますので参照下さい ⇓
http://narapenguin.blog.so-net.ne.jp/2011-11-22#favorite
<拝殿(国宝)>
祭神は、神剣の布都御魂(フツノミタマ)
本殿はなく、拝殿奥の禁足地が祭祀の対象であったが、大正2年に禁足地に
本殿が建立された、神庫には有名な「七支刀(国宝)」が収められている
<出雲建雄神社拝殿(国宝)>
明治の廃仏毀釈で廃寺となった、内山永久寺の住吉社の拝殿を移築
明治政府の神仏分離令による廃仏毀釈運動で、浄土式回遊庭園を中心にした
50以上の堂宇が破壊され、今は池の傍に芭蕉句碑などを残るのみという
<山の辺の道>
石上神社の参道を通り抜ける山の辺の道
(左):楼門の前を通り南の方向へ (右):境内から夜都妓神社の方向へ行く
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夜都妓神社
春日大社と縁故が深く、春日の4神を祀る神社
この鳥居は、嘉永元年(1848)に春日大社の若宮から下されたものという
夜都妓神社は、たいこ山と呼ばれる前方後円墳の境内にある
この前も、山の辺の道、鳥居を上がると神社がある
拝殿は、神社としては珍しい春日造り檜皮葺きの屋根
拝殿の後方に、朱の垣に囲まれた四つの社殿と琴平社が鎮座している
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環濠集落
<竹之内環濠集落>
南北朝時代から筒井順慶による統一まで、戦国乱世が続いた自衛の集落
外敵から防ぐため周囲に用水池を兼ねる濠を、内部には竹藪を植えていた
右は集落の中の道、写真を撮っていないが
山の辺の道を歩く、ご夫婦、グループ、そして外人さんに何度も出会った
<萱生環濠集落>
竹之内集落から、約1km南に下がると萱生(かよう)の集落が有る
環濠に沿った、この道も山の辺の道です
<西山塚古墳>
環濠の対岸には、小さな古墳があったが上はみかん畑になっていた
この辺りには古墳が多いが、竹やぶや柿畑になっていた古墳も見かけた
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三輪そーめん
三輪山の麓には、有名な三輪そーめんの里
大神神社の参道に近い、そーめん処森正で昼食をした
店内の様子です、左奥で注文をしているのは妻
にゅーめんと柿の葉ずし(二人分)を頂いた、右は店奥の庭園
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次回は、奈良大和路の旅(7)「山の辺の道(2)」を紹介します
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奈良大和路の旅⑤<錦秋の談山神社> [奈良大和路]
奈良大和路の旅(5)
<錦秋の談山神社>
山の辺の道にある、石上神社、夜都妓神社などを巡っていた途中
談山神社の紅葉も見ごろと聞いたので、ドライバーさんに相談をすると
それじゃ~行って見よう太陽が西に傾く前にと、行き先を追加して多武峰へ
そのあと、山の辺の道めぐりを再開させたが、最後は日が暮れてしまった
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(撮影は11月25日)
談山神社
談山神社は、多武峰にある、藤原鎌足を祭神とする神社
名の由来は、中臣鎌足(藤原鎌足)と中大兄皇子(天智天皇)が大化の改新の
談合をここ多武峰で行ったことに由来し、談い(かたらい)山と呼んだいた
創建当初は仏教寺院で有ったが、明治の廃仏毀釈で神社にあらためた
十三重塔と神廟拝所
建物は寺院建築を使用しているので、仏教伽藍の雰囲気がj残っている
十三重塔の全景、左奥の建造物は権殿
本殿が工事中のため、御神体は権殿に移されていた
本殿前の石段から紅葉を入れて撮影
参道の石段を上がった所から拝殿を見上げる
拝殿の外廊から釣灯篭と紅葉を撮影
拝殿の柱を額縁にして釣灯篭と背後の景色を撮影
拝殿の廊下から眼前に広がる景観を眺める
神廟拝殿前から見た祓戸社の背後の眺め
祓戸社を囲む、ドウダンツツジと楓の紅葉
権殿前から神廟拝殿を見る
神廟拝所の前庭は、「てまり庭」として使用されている
談山神社と対面する高台から見た神社と紅葉
ドライバーさん自身もカメラマン、撮影ポイントを次々に教えてくれる
さすがに紅葉の名所「談山神社」、素晴らしい紅葉を満喫する事ができた
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次回は、奈良大和路の旅(6)「山の辺の道(1)」を紹介します
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奈良大和路の旅④<錦の里・正暦寺> [奈良大和路]
奈良大和路の旅(4)
<錦の里・正暦寺>
旅の2日目、目的は「山の辺の道」と周辺の神社古寺と天皇陵などへ
その案内役を「奈良まほろばソムリエ」の資格を持つ、個人観光タクシーの
吉田利明さんに依頼した、山の辺の道に向かう前に案内された所は
奈良市と天理市のほぼ中間にある、紅葉の名所「菩提山正暦寺」でした
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(撮影は11月25日)
興福寺五重塔
ホテルを出発した車が猿沢の池の横を通ったので早速一時停車
古都奈良の代表する風景、興福寺の五重塔を撮影
前日の夕方、ホテルに戻る途中、同じ場所で撮った写真です
差し込んだ夕日が斜面や木々を赤く染め、上の写真とは対照的です
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浮 見 堂
奈良公園の鷺池に浮かぶ檜皮葺き屋根の六角堂、ここでも一時停車
春の桜、秋の楓、四季を通じて美しい奈良を代表する景勝地です
ここはカメラマンの撮影スポット、水面に写る浮見堂の姿が美しい
背後の山は春日山、その奥に見えるのは春日山の原生林だろうか?
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菩提山 正暦寺
一条天皇の発願で、関白九条兼家の子兼俊が正暦3年(992)に創建した寺院
堂塔、伽藍が86坊も建ち並んでいたが、平重衡の南都焼き打ちで全山焼失
その後、再興されたが、寛永6年の火災、明治の廃仏毀釈で衰退し
現在では、本堂、客殿、そして坊舎の跡を偲ばせる石垣が延々と続くのみ
<本 殿>
本尊は薬師如来像(秘仏)、台座に腰をかけ蓮華の上に足を置く椅像形という
菩提仙川の渓流を覆う紅葉は見事で、昔から「錦の里」と呼ばれていた
<鐘 楼>
石段を登り切った上に本殿が建つ
境内の各所には、寄進された南天2000本が植えられ赤い実が目立つ
<千体地蔵尊>
正暦寺の本堂下にある、僧侶の供養塔と墓石群
<客殿 福寿院>
1681年建立の数寄屋造りの建造物、菩提仙川を挟んだ場所から撮影
福寿院の庭園から、この紅葉樹を眺める趣向になっている
<福寿院庭園からの眺め>
白い土塀越しに見る、紅葉(前の写真の楓)と庭園が美しい
客殿には孔雀の背に乗った孔雀明王像が安置され、テープで真言が流れる
狩野永納の襖絵、そして欄間にも多数の絵が架けてあり
庭園に興を添えているが、写真は撮らなかった
<菩提仙川の紅葉>
正暦寺の山号からとった菩提仙川、その清流に沿って参道が続く
<泣き笑い地蔵>
身替地蔵(左)は船形光背を、水子地蔵(右)は円光光背を背負っている
地元では泣き笑い地蔵として親しまれている、お顔を見れば分かりますね
正暦寺は日本清酒発祥の地、客殿や参道で地元の酒を販売していた
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個人タクシーの吉田さんは、奈良の歴史から仏像の説明まで実に詳しい
参考までに、携帯電話は090-3050-8900です
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次回は、奈良大和路の旅(5)「錦秋の談山神社」を紹介します
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奈良大和路の旅③<奈良公園・東大寺戒壇院> [奈良大和路]
奈良大和路の旅(3)
<奈良公園&東大寺戒壇院>
奈良公園は、天然記念物に指定されている野生動物の鹿(約1200頭)が
徘徊する広大な公園、東大寺、興福寺、春日大社などの境界も分かり難い
この記事では、公園の北側に位置する東大寺大仏殿の周辺の見どころ
そして初めて拝観に訪れた、鑑真和上ゆかりの戒壇院を紹介します
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(撮影は11月24日)
戒 壇 院
天平勝宝6年(754年)、来日した鑑真和上が大仏殿前に設けられた戒壇で
聖武天皇などに戒(僧が守る規律)を授け、この地に戒壇院が建立された
堂内中央には、鑑真和上が唐より持参したと伝えられる釈迦、多宝仏を安置
この2仏はレプリカで、本物は東大寺の収蔵庫に安置されている
多宝塔を守る、国宝の四天王立像は奈良時代の最高傑作と言われている
門前から、大仏殿を望む
戒壇院の門前を少し東に歩くと、大仏殿が目前に近づく
多くの鹿が芝草を食んでいた、中には親子連れの鹿も見かけた
金色に輝く大仏殿の鴟尾(しび)を、紅葉樹と重ねて撮影
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大仏殿前
戒壇院から東大寺の寺領を歩き出てきた場所は、南大門と大仏殿の間の道
大仏殿には2年続けて行っているので、今回は盧舎那仏の拝観はスルー
鏡池に写る紅葉を撮影
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大仏池・朝夕二景
正倉院前にある大仏池、旅行1日目の夕景色です
落葉を敷き詰めたイチョウの絨毯に、西日が射しこみ美しい
鹿が1頭、横切って行った
池の奥に見える紅葉樹がアクセントになっている
旅行3日目の朝景色、ここは大仏殿の撮影スポット、早くもカメラマンが居た
前方に見えるイチョウは、上の3枚の写真の撮影場所です
少し場所を変え紅葉樹(ナンキンハゼ)を入れて撮影
奈良公園には、ナンキンハゼの木が多い
公園の鹿、奈良公園の芝生は鹿が食べるので伸びすぎず
また樹木の枝葉の位置も、鹿の背が届く一定の高さに揃っているそうだ
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次回は、奈良大和路の旅8)「公園の景勝地&正暦寺」を紹介します
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奈良大和路の旅②<若草山から二月堂へ> [奈良大和路]
奈良大和路の旅(2)
<若草山から二月堂>
春日大社参拝の後は、北参道から若草山の麓を歩き二月堂へ
参道の石段の下から見上げる堂宇、そして舞台から眺める景色が好きで
奈良公園に行くと必ず訪れる、この記事では二月堂を中心に紹介します
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(撮影は11月24日)
茅葺き屋根の茶屋
春日大社北参道の入口にある、茅葺き屋根の水谷茶屋
茶屋の周囲は紅葉の名所だが、紅葉が遅れていたのか色づきが悪い
以前来た時にはひと休みをしたが、この日は生憎の休業日であった
若草山(三笠山)
子供たちが幼かった35年ほど前、 家族で若草山の途中まで登ったが
何のためか分からないが、若草山の麓にはフェンスが設けられ有料入場制
その頃の若草山は奈良公園の観光名所で、多くの人たちで賑わっていた
今は、若草山に入る人の姿も見かけられず鹿の方が多い
若草山の下に並ぶ、土産物店や旅館は閑散とした様子であった
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手向山八幡宮
天平勝宝元年(749)、東大寺建立の際に守護神として宇佐八幡を勧請
明治の神仏分離により東大寺から独立、三月堂(法華堂)の右に建つ
正面に向かう途中にあった通用門から、一歩入るとこのような眺め
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東大寺二月堂
奈良の春の風物詩として知られる、修二会(お水取り)が営まれる建物
舞台からは大仏殿や市街地を一望できる、奈良を代表する景勝スポット
ゆるやかで広い石段と二月堂の眺めが好きで、奈良に行くといつも訪れる
関西では、二月堂のお水取りが終わると春が来ると言われている
燃え上がる松明を抱えた僧が駈けまわり、火の粉を降り注ぐ行事は有名だが
お水取りとは、境内の香水を密かにくみ上げる儀式に由来するそうだ
石段を登り二月堂の舞台へ
本尊は絶対秘仏の十一面観世音菩薩、先ずは合掌
大仏殿と市街地を眺める二人の婦人、右は妻の後ろ姿です
奈良を代表する素晴らしい眺めです
舞台と登廊の奥に大仏殿を入れて撮影
登廊の下から二月堂を見上げる
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大仏殿道
二月堂から大仏殿、正倉院に下るこの坂道が好きでいつも訪れるが
桜の季節に比べると観光客も少なく、静かに歩く事ができた
土塀と石垣の塀に挟まれた石畳の道
上から見ても、下から見上げても、とても風情のある良い坂道です
坂の途中から二月堂の方向を見上げる
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次回は、奈良大和路の旅3)「戒壇院、奈良公園」を紹介します
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奈良大和路の旅①<春日大社> [奈良大和路]
奈良大和路の旅(1)
<春日大社>
毎年続けている秋の京都旅行、今年は行き先を変え奈良大和路へ
山の辺の道を歩き、当尾の石仏を巡り、そして仏像の拝観が大きな目的
今回の旅の1日目、先ず向かった先は奈良公園の定番コースから
春日大社、二月堂、戒壇院、大仏殿、そして猿沢の池を巡る事から始めた
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新幹線車内 11月24日
旅行1日目の朝、車窓から雪を頂いた富士山を撮影
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世界遺産 春日大社
和銅3年(710)、藤原不比等が常陸国鹿島から祭神を勧請し藤原氏の氏神
として造営したのが始まり、本殿4棟、南門、回廊など、国宝、重要文化財の
荘厳で華麗な建造物が立ち並ぶ、世界遺産「春日大社」の参拝へ
<春日大社表参道>
表参道(大仏通り)から奈良公園散策をスタート、ここは飛火野あたりです
<飛火野の大クスノキ>
明治天皇玉座跡に記念植樹、遠くからは1本の木に見えるが実際は3本
<二乃鳥居>
表参道を進むと、やがて二乃鳥居が前方に
<伏鹿手水鉢 & 鹿1頭>
作法通り手と口をすすぎ、右横の祓戸神社に拝礼し春日大社本殿へ
石灯籠の間から鹿が顔を出してくれた、ご愛嬌ですね
<本殿に続く参道>
二乃鳥居を入ると両側に石灯籠が並び、神域の雰囲気が高まって来る
<朱塗の楼門・南門>
南門右のしだれ桜が咲く頃は、華やかさを増し美しいそうだ
<南門前の石灯籠>
石灯篭、釣り灯篭、約3000基に灯りがともる万灯篭を見に来たいが!
<中門と東西御廊>
特別拝観受付所を通り春日大社本殿へ
御社殿20年ごとの式年造替に僅かだが寄進、平成27年は60回目に当たる
<中門前で参拝>
門内に主祭神四神が祀られている、本殿4棟はいずれも国宝
<捻廊あたり>
奥の藤浪乃屋では、万灯篭を再現させた釣灯篭を特別公開をしていた
<朱塗りの東回廊と釣灯篭>
写真に使われている西回廊の釣灯篭は整理中のようであった
(左):南回廊から東回廊 (右):西回廊の外、慶賀門から清浄門の方向
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夫婦大国社
春日大社の摂社「若宮神社」の末社、日本唯一の夫婦大国を祀る
祭神は大国主命、須勢理姫命、若宮神社には「福の神十二社めぐり」がある
古事記には助け合い国造りをしたと記され、縁結び夫婦和合の神として信仰
平安時代に出雲大社の神霊を迎え2体の神像を彫刻し、ここに祀られている
社殿の女性(正面)と話していると、大国主命には奥さんが40人いたという
神像は一番目の奥さん、羨ましいねと冗談を交えた会話、福の種子を頂いた
良縁を願い、ピンクのハート型の絵馬がびっしり並んでいた
私たちも、ひと筆書いて奉納
<赤乳白乳両神社遥拝所>
夫婦大国社の境内に、女性の体を守る神社の遙拝所がった
初めて知った珍しい神社、本殿は約3kmほど離れたところにあるそうだ
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次回は、奈良大和路の旅(2)「二月堂など」を紹介します
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奈良大和路の旅 <長谷寺往還記> [奈良大和路]
奈良大和路の旅
<長谷寺 往還記>
アメリカ旅行中、ご訪問、ナイス&コメントを頂き有り難うございました
その旅行記はこれから整理公開しますが、その間のつなぎとして
本尊特別拝観と桜を見に訪れた時の、長谷寺の往還記(4月11日)を
時節外れですがアップさせて頂きます、写真は4月11日の撮影です
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長谷寺 往還
<長谷寺駅前>
歓迎門の先の石段を下り、初瀬川から参道を進むと長谷寺がある
駅からの歩行時間は約20分、往路は下り道で歩きやすいが
<風格のある家>
2段の瓦屋根間の格子窓?、その形状が建物に調和し美しい
<旅館 井谷屋>
参道の両側に旅館井谷屋がある、温泉も出るようだ
<格子の家>
門前には山から流れ下る水路があり清々しい
<初瀬新聞舗>
1店舗で大手新聞、スポーツ紙などすべてを扱っている、競争は無いようだ
<参道土産物店(往)>
土産物店を眺めがら進むと、前方に長谷寺が見えて来る
<長谷寺 門前>
土産物店を抜けると目前に長谷寺
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<総本山 長谷寺>
真言宗智山派総本山 全国に末寺が3000寺以上をかかえる大寺院
<ご本尊特別拝観>
仁王門をくぐり、石段の登廊を上がると 「国宝 本堂大悲閣」
本尊十一面観世音菩薩像の真下に進み参拝する
ご詠歌・・・『いくたびも 参る心ははつせ寺 山もちかいも 深き谷川』
<花の寺 長谷寺>
4月初旬~4月中旬(山内6600本の桜が次々咲き華やに彩る)
4月下旬~5月初旬(登廊の両側に7000株の牡丹が咲き競う)
桜の時期には何度も訪れているが、牡丹は見ていない
今の時期(6月下旬~7月中旬)は、紫陽花が見ごろになっている
4月11日参拝・・奈良大和路の旅<長谷寺ご本尊特別拝観記>は
下記を・・・クリックしてください
http://koh925.blog.so-net.ne.jp/2011-04-19-2
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<長谷寺参道>
ご本尊の参拝を終え、満開の桜に満足し・・・帰路についた
<参道土産物店(復)>
土産物は、吉野葛、大和茶、素麺、そして定番の草餅など
妻は、素麺の折れ端が安いと土産に買っていた
<茶処 長谷路>
抹茶や素麺が頂ける店、以前小さな庭に面した茶席で休息した事がある
建屋は文化庁登録文化財に指定されている
<駅に向かう石段>
初瀬川を渡り坂道を上ると、長谷寺駅に向かう急な石段がある
往路は良いが復路の石段は、高齢者にはかなり厳しい
<長谷寺駅>
石段を登り切ると正面は長谷寺駅、ようやく戻ってきた
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東京立川 6月29日
梅雨明けを思わせる暑い日、正午の気温は32℃でした
<PC接続 扇風機>
娘夫婦から父の日に貰ったプレゼント、エアコンの変わりに使っています
<妻の楽しみ>
プランタンで育てた、トマト、茄子 早速食卓に登場しています
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次回から、アメリカ西海岸旅行記を紹介します
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奈良大和路の旅 (3)<白毫寺・新薬師寺> [奈良大和路]
奈良大和路の旅 (3)
<新薬師寺・白毫寺>
奈良市街の東、若草山、春日山に連なる、高円山の麓の高畑地区
ここには、天平文化を今に残す二つの古刹と国宝・重文の仏像がある
以前から拝観したいと願っていたが、ようやく実現する事ができた
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「奈良大和路の旅」から「京都の春2011」へと、記事を進めたが
再度、奈良の記事に戻し、新薬師寺、白毫寺の参拝記で締めます
(先に公開した記事、長谷寺から東大寺に向かう途中に立ち寄った)
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白 毫 寺
ここは、天智天皇の第七子、志貴皇子の山荘跡を寺に改めたもの
市内から徒いて約60分ほどかかる遠い地、訪れる人も少ないようだ
<山 門>
白毫寺の境内に上がる参道の石段、その中間に山門がある
<土塀と石段>
山門を通り、風情の有る土塀を見ながら石段を上がると境内
この参道は、秋になると石段の両側は萩の花で覆われるそうだ
<絶 景>
参道の上から振り返ると、奈良市街が一望できる景勝地
石段を一歩一歩上がってきた人は、この景色の素晴らしさを堪能できる
天気がよければ、前方に生駒山の山並みが見えるが霞んでいた
<拝観受付>
拝観受付所もこのようにひなびた佇まい、絵葉書を買い求めた
天平の歴史を偲ぶ古寺、その良さを実感することができた
<本 堂>
本堂は再建されてまだ日が浅いように思えた
本尊は阿弥陀如来座像、文殊菩薩、地蔵菩薩など、重文の仏像が多数
<御 影 堂>
白毫寺は花の寺、境内にある椿が見ごろを迎えていた
<五 色 椿>
寛永年間に興福寺の塔頭、喜多院から移植した天然記念物
ここは、関西花の寺25ケ所の、第18番札所でもある
大輪の五色椿・・・奈良三名椿の一つと記されていた
同じ五色椿の根元、小さな地蔵様が置かれている
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薪薬師寺
聖武天皇の病気平癒を願い、光明皇后が建立した寺院
創建当初は大伽藍を有していたが、落雷により本堂を除き大半が焼失した
<国宝 本堂>
南門から見た本堂の屋根は、天平の甍を偲ばせる
大伽藍を想像していたが、境内の建造物は本堂と塀外の庫裡等のみ
<本堂 入口>
境内の中央奥に建つ本堂内に、国宝の仏像が安置されている
薬師如来座像を囲むように、有名な伐折羅大将など十二神将を配置
<庫裏前の庭園>
一隅を土塀で囲まれた庫裡、香薬師堂の前に小さな庭園が有る
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志賀直哉旧居
高畑町は、観光地奈良の中でも、静かな佇まいが残された隠れた名所
昭和初期には、武者小路実篤、小林秀雄など文人墨客が住んでいた
志賀直哉はここで家族と共に暮らし、「暗夜行路」を執筆したという
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興福寺 五重塔
<黄昏の五重塔>
古都奈良の代表的な風景、猿沢の池と興福寺の五重塔
奈良公園を歩き(二月堂、東大寺からの帰り)、近鉄奈良駅に向かった
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<4月8日~9日は、友人たちと琵琶湖の長浜へ旅行>
次回は、昭和記念公園の春の花を紹介します
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奈良大和路の旅 (2)<東大寺・参拝記> [奈良大和路]
奈良大和路の旅 (2)
<東大寺・参拝記>
千年に一度といわれる東北大震災、未曾有の被害はまさに国難と言える
奈良時代中期、国は政変、疫病、飢餓などで国家基盤崩壊の危機にあった
ときの聖武天皇は、仏教興隆で国を治めるため大仏建立の大事業を行った
今回の大震災と現政権、大仏建立時に相通じると思うのは私だけだろうか
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奇しくも、この日は東北大震災から丁度1ヶ月経った4月11日でした!
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東 大 寺
<世界遺産登録>
1998年12月、古都奈良の文化財の一つとして世界遺産に登録された
<金堂・大仏殿>
創建当時は現在の1.5倍の規模、現時点でも世界一の木造建造物
大仏殿は戦禍で2度焼失し、現在の建物は江戸時代に再建されたもの
<国宝・蘆舎那仏座像>
天平勝宝4年(752年)に開眼供養が行われた・・・合掌!!
聖武天皇は大仏と共に、全国に国分寺、尼国分寺の建立を命じた
<中門と八角灯篭>
外国人の観光客は少ないが、それでも修学旅行生などで人が絶えない
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<東大寺二月堂>
堂の創建は752年、現在の建物は火災焼失後に1669年の再建された
お水取りで知られた二月堂、関西ではこの行事が終わると春がくると言う
<本尊・十一面観世音菩薩>
東北地方に、早く本当の春が来るように祈った
<奈良市内の展望>
二月堂は、大仏殿と奈良市内が見渡せる、絶好のロケーションにある
回廊の上から奈良の遠景を望む
回廊の中間から堂を見上げる
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<石畳の道>
大仏殿と二月堂をつなぐ、古都奈良の風情を残す石畳の坂道
大好きなこの道を、二月堂から大仏殿に向かって歩いた
近づいて見ると、紅色のモクレンでした
坂道の下から振り返えると、二月堂が道の奥に見える
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<大仏殿周辺>
大仏殿と正倉院の間に有る広い敷地では、鹿が草を食んでいた
<さくら吹雪>
上の写真を写した直ぐ後に強風が吹き、花弁が雪のように舞い始めた
<新緑と花筏>
花弁は小さな流れに集まり花筏を作り、もみじは早くも若葉の出し始めた
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<行基菩薩像>
僧行基は、民衆に仏教を説きながら道路、橋などの社会事業に携わる
民衆の信が高い行基は、聖武天皇の要請を受け大仏建造の勧進に奔走した
関東にも、行基菩薩を開山とする寺院が多く残っている
高尾山薬王院、日野高幡不動、伊勢原日向薬師、鎌倉最古の杉本寺など
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奈良市内の白毫寺、新薬師寺の参拝記は、京都の記事の後に・・・
次回は、京都の寺院、西本願寺、東寺などを紹介します
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古都奈良の旅 (1)<長谷寺・本尊特別拝観> [奈良大和路]
奈良大和路の旅 (1)
<長 谷 寺>
今回の奈良・京都巡り、花見も目的の一つだが、もう一つの目的は寺院参拝
東日本大震災で亡くなられた、多くの人たちのご冥福をお祈りし
そして避難生活をされている人たちの健康と、親族・親友の病気平癒を願い
東大寺、新薬師寺、知恩院、本願寺、東寺、三十三軒堂、平等院などへ
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長谷寺が本尊の特別拝観をしていると知ると、特別の思いを持っている妻は
二つ返事で行きたいと言う、そこで長谷寺から寺院巡りをスタートした
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本尊・特別拝観
<真言宗豊山派 総本山>
長谷寺駅から、旅館・土産物店が並ぶ風情の有る長谷道を歩いて約15分
参道の石段を上がると、正面に仁王門がある
<登 廊>
約350段の石段は段差が低く、年長者にとっては登りやすい
4月下旬には、石段の途中で牡丹を観る事ができる
<国宝 本堂(大悲閣)>
本尊・十一面観世音菩薩立像(国指定重要文化財)が安置されている
妻は、いつ来ても観音様の表情に引き込まれ、涙を浮かべ見入っている
<本堂の拝殿前>
十一面観世音菩薩立像は、日本最大級の高さで12メートルもある
この背後から、観音様の上半身を拝する事ができるが撮影は禁止
<特別拝観>
十一面観世音菩薩・・合掌
前日は大阪で義兄の病気見舞、妻は何度も観音様の足に触れ祈っていた
安らかに導いて欲しいと祈ったが、義兄は4日後に西国浄土に旅立った
<西国観音霊場第八番>
ご詠歌・・・『いくたびも 参る心ははつせ寺 山もちかいも 深き谷川』
<境内眺望>
大悲閣の舞台からの眺望・・・観音様の懐に抱かれた境内は広く美しい
(中央下):仁王門 (右上):本坊大講堂
<五重塔・遠景>
大悲閣の舞台より五重搭を望む、撮影ポイントです
<五重塔・近景>
近くには、弘法大師御影堂、経堂などがある
<本堂眺望>
本坊前から大悲閣(本堂)を眺める、この場所も絶景ポイントです
<梅 心 院>
枝垂れ桜と梅心院の白い土塀、美しい眺めです
<石段の道>
歓喜院(左)、梅心院(右)の間を通る美しい坂道、撮影ポイントです
<紅枝垂れ桜>
歓喜院の門内から咲き出る紅枝垂れ、登廊との間には牡丹の株が見える
<大しだれ桜>
仁王門の横にある大枝垂れ桜、早咲きのこの桜がまだ咲いていた
<再び、仁王門>
滞在時間は約1時間半、妻はもっと長く居たい様子であったが
次の目的地、東大寺、白毫寺、新薬師寺に向かうため長谷寺を後にする
<特別拝観記念>
特別拝観をすると、「色彩御影」 「結縁お守り」 「結縁の五色線」が頂ける
写真左下の 「インドヒスイの数珠(腕輪)」を、妻にプレゼント
長谷観音様と一緒だと言い、毎日腕にはめている
長谷寺駅からの往還記事を用意しているが、後日にアップします
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次回は、東大寺大仏殿、二月堂の参拝記を紹介します
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